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コラム

【解説】ウェブサイトで表示されることのあるCookieとは 同意するのは危険?

パソコンやスマートフォンでインターネット閲覧をしていると、「Cookieの提供に同意しますか?」などの画面が表示されたことが1度はあると思います。

なんとなく「同意」「拒否」のどちらかを選んでいる人が多いと思いますが、そもそもCookieとは何なのか?

クッキーを使用するにはメリットとデメリットがあります。

簡単に覚えておき、今後のインターネットライフをより豊かにしましょう。

Cookie(クッキー)とは

Cookieは、簡潔に表現するなら「ウェブサイトからブラウザに送られるあなたの情報」です。

Cookieの形式は小さなテキストファイルで、Webサイトにアクセスした際の情報を、ブラウザ内(Microsoft EdgeやGoogle Chrome、Safariなど)に保存しています。

Cookiemの歴史は意外に長く、標準化したのは1997年になります。

※余談ですが、私が産まれたのも1997年です。

Cookieの用途

Cookieの最も代表的な用途は、ショッピングサイトでのカートやログイン状態の管理です。

Cookieのおかげで、ログイン情報やオンラインショッピングのカートに入れた商品、住所情報などの入力を省くことができます。

一方で、ウェブサイト管理者やインターネット広告業者などがあなたの詳細なアクセス履歴を取得する用途に使われたりもします。

Cookieの種類

Cookieには、ファーストパーティとサードパーティの2つがあります。

ファーストパーティCookie

ファーストパーティCookieとは、閲覧したWebサイトから発行されるCookieです。

発行元のWebサイトにおいて有効で、訪問ユーザーを識別するために活用されます。

たとえば、ウェブサイトのドメインが「unno.com」の場合、「unno.com」から発行されるクッキーがファーストパーティCookieとなります。

代表例が、ショッピングサイトです。

Cookieによって一度ログインした際の情報が保存されれば、再度同じサイトにログインする際、IDやパスワードを打ち込む必要がなくなります。

また、カートに入れた商品の情報を保持することで、後から改めて同じページを開いた際に買い物の続きが行えます。

ファーストパーティCookieは、基本的に発行元以外のWebサイトでは効力がありません。

サードパーティクッキー

サードパーティCookieとは、ユーザーが実際に訪問していないドメインから発行されるCookieで、主に広告などによって発行されるものです。

たとえば、WEBサイトのドメインが「unno.com」の場合、Webサイト上に設置された広告媒体などを経由して「abcd.com」というドメインで発行されるのが、サードパーティクッキーとなります。

広告やマーケティング施策の効果測定や分析、新たな広告配信などに活用されます。

サードパーティーCookieはドメインを横断してユーザの行動履歴を保持します。

プライバシーの観点から様々な声が挙がっているので、GoogleはサードパーティCookie廃止の意向を表明しています。

Cookieとキャッシュは全く違う

キャッシュとCookieは削除時にセットで扱われるので似たイメージを持つ人が多いと思いますが、全く異なる物です。

キャッシュは、閲覧済みのWebサイトの情報を一時的にブラウザに保存し、次回アクセスする時にその保存したデータを一部使用して、Webサイトの読み込みを高速にする目的で使用されます。

キャッシュはCookieと違い、ユーザー自体の情報や行動履歴を含みません。

したがって、キャッシュを削除してもCookieでログイン情報を保存していれば、次回ログインする際に情報の再入力を求められることはありません。

Cookieに同意するメリット

Cookieに同意すると得られるメリットは大きいです。

ログイン情報が保存される

Cookieに同意すれば、そのWebサイトのアクセスに必要なパスワード・IDなどの情報が保存されます。同じWebサイトに次回アクセスした際に、前回のログイン情報が保存されているため、簡単にログインが可能です。

フォームを再入力する手間がかからない

Cookieに同意すれば、一度入力した電話番号や住所などの情報も保存されるため、例えばショッピングサイトを利用する際に個人情報を再入力する手間がかかりません。

なお、Cookieの情報はWebサイトではなく、あくまでもGoogle ChromeやSafariなどブラウザに保存されています。そのため、Webサイト側で個人情報が管理されているわけではありません。

カートの中身が保持される

ショッピングサイトで、商品をショッピングカートに保持しながらページを移動したり閉じたりできるのも、Cookieで情報を保存しているためです。一旦ブラウザを閉じても一定期間はカートの中身をそのまま残せるため、スムーズにショッピングの続きが可能です。

なお、Cookieの有効期限はWebサイトによって異なり、数時間のサイトもあれば数日間のサイトもあります。

Cookieに同意するデメリット

Cookieは個人を識別する情報をユーザーのブラウザに保存するため、場合によってはリスクも生じま

Cookieに同意することによって生じるデメリットも知っておきましょう。

行動履歴などがデータ分析に利用される

Cookieには、ユーザーの行動履歴に関する情報が含まれています。どのページをどのくらいの時間閲覧していたかなどの行動履歴が、自分が把握していないところでデータ分析に利用される可能性があります。プライバシーの観点から言えば、デメリットといえるでしょう。

なりすましのリスクが生じる

Cookieの情報はブラウザに保存されているため、別人であっても同じデバイス・ブラウザを使えば、本人と同じようにWebサイトにアクセスできてしまいます。共用パソコンの利用や端末の紛失により、他の人が同じブラウザを使用した場合、なりすまして使われる危険性があるため注意しましょう。

在住している地域を知られる可能性がある

Cookieのデータからは、どのようなWebサイトをどのくらい見ているかが把握できます。つまり、同じエリアにある複数店舗のWebサイトを頻繁に見ている場合、その近辺に住んでいることが予想可能です。このように、Cookieにより住んでいる地域を知られる可能性もあります。

Cookieに同意していなくても情報流出の危険性はある

Cookieに同意すると情報が利用されるリスクがあるのなら、「同意しなければ良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、実はCookieに同意していなくても、情報が流出する可能性はあるのです。

そもそもWebサイトによっては、Cookieに同意するポップアップを出さずに取得していることがあります。その背景には、法整備の問題が関係しています。

EU圏内では、「EU一般データ保護規則」(GDPR)と言う規則があり、Cookieを含む個人情報を取得・使用するには個人の同意が必要と定められています。GDPRの影響もあり、EUでは多くのWebサイトでCookie取得時に同意を得るポップアップが実装されているのが現状です。

しかし日本では、個人情報保護法によって第三者に個人情報を提供する際の規制はあるものの、Cookieの取得自体には同意が必要とされていません。

そのためCookie同意のポップアップが実装されていないことも多く、デバイスの設定でCookieが有効になっていれば知らないうちに情報が取得され、流出する危険性があるのです。

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