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Windows10 | NASや共有フォルダにアクセスできないとき確認したい設定

2025-04-30

NASや共有フォルダにアクセスできない

Windows10でNASにアクセスできなくなったり、共有フォルダにアクセスできなくなることがあります。

その結果、[¥¥〇〇-PCにアクセスできません]などの画面が出ます。

この場合、何個か確認すべきことがあるので紹介します。

解説するのは以下の2つ

  • ネットワークサービスの起動
  • SMB1.0の有効化(他のブログやサイトで紹介されてるのはだいたいこれ)

【独り言】「SMB1.0を有効にすれば解決します」とだけ書いている役に立たないブログの多いこと...

解説環境はWindows10 Pro 22H2です。

ネットワークサービスの起動

ファイル共有に関するWindowsサービスの起動設定を変更することで、NAS・共有フォルダにアクセスできるようになる場合があります。

具体的には、以下の4つのサービスを起動する設定にします。※順不同です。

  • Function Discovery Provider Host
  • Function Discovery Resource Publication
  • SSDP Discovery
  • UPnP Device Host

環境によっては、起動する設定になっていないことがあります。

手順

※この部分はWindows11 24H2の環境で解説します。Windows10でも操作は同じです。

スタートメニューで[サービス]と検索し[サービス]を管理者として実行(起動)します。

サービス一覧から[Function Discovery Provider Host]を探します。見つけたら右クリックして[プロパティ]をクリックします。

[スタートアップの種類]を[自動]に設定し、[適用]→[OK]をクリックします。

同じ手順で他の3つ

  • Function Discovery Resource Publication
  • SSDP Discovery
  • UPnP Device Host

も自動起動の設定をします。

ネットワークサービスの起動設定が原因だった場合は、これで解決する場合があります。

③SMB1.0を有効にする

Windowsのファイル共有にはSMBプロトコルが採用されており、SMBには1.0/ 2.0/ 3.0とバージョンがありますが、

Microsoftはセキュリティ上の理由から、Windows10 バージョン1709よりSMB1.0プロトコルを既定で無効化しました。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/troubleshoot/smbv1-not-installed-by-default-in-windows

このときも、突然アクセスできなくなった人が続出しました。

古いシステムや機器だとSMB1.0で動いていることがあるので、有効にすることでアクセスできるようになる、というわけです

SMB1.0は あくまで無効化されているというだけです。以下の手順で有効にできます。

SMB1.0を有効にする手順

手元の画像資料がWindows10 22H2のものしかなかったため、Windows10の画面で解説します。※Windows11でも似た操作ですが、一部文言が異なるかもしれません。

わざわざ古い脆弱な規格を使うことになるので、当然セキュリティリスクが高まります。推奨はされません。設定は自己責任でしてください。

コントロールパネルを開き、「プログラム」をクリックします。

[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックします。

[SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート]にチェックを入れ、OKをクリックします。

Windowsを再起動します。

SMB1.0の無効が原因であれば、これでファイル共有が再びできるようになります。

この部分は覚えておくと後々役立つことがあります。Windows Updateで、有効にしたSMB1.0が勝手に無効化されることがあります。

追加で確認したいこと

プライベートネットワークになってる?

いまさらですが、ファイル共有をするにはプライベートネットワークである必要があります。

プライベートネットワークになっているか確認しましょう。

Windows10の場合は、タスクバーのネットワークアイコンをクリックし、接続済みネットワークをクリックして

接続中のイーサネット(もしくはWi-Fi)をクリックします。

ネットワークプロファイルが[プライベート]になっていることを確認します。

パブリックネットワークが原因でファイル共有できない場合は、上記操作で解決します。

パスワード保護共有の設定を確認

パスワード保護共有は、共有フォルダにアクセスするときユーザー名・パスワードの入力を求めさせる機能です。

この機能は既定では有効になっています。

無効にしても何らかの拍子に有効になることがあり、そうなるとアクセスできなくなるわけです。

確認方法ですが、スタートメニューからコントロールパネルを起動して

「ネットワークとインターネット」をクリックします。

「ネットワークと共有センター」をクリックし、

「共有の詳細設定の変更」をクリックします。

「プライベート」のタブで、「ネットワーク探索を有効にする」にチェックが入っていることを確認します。

パスワードなしのファイル共有をしている場合は、「パスワード保護共有を無効にする」にチェックが入っている必要があります。

チェック入っているか確認をして「変更の保存」をクリックします。

NASはSMB3.0対応のものにしよう

SMB1.0のNASを使っている人は、この機に新しくすることをおすすめします。

1ベイ(HDD1台)なら2万円台、2ベイ(HDD2台)でも3~4万円で本体が買えますし、HDDも今は安いです。

SMB3.0に対応しているNASとして、Synology社の DiskStation DS223jがあります。

それ以外にも様々あります。

最近のNASは色々と多機能でファイル共有以外にも活用できるので、興味のある人は調べてみてください。

今回の記事は以上です。

  • B!

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