macOS Mojaveは2021年7月にセキュリティアップデートが終了
macOS High Sierraは2018年9月25日にリリースされ、2021年7月21日にリリースされたセキュリティアップデート2021-005をもってサポートが終了していますが、Statcounterの調査では2023年4月時点、日本ではMacユーザーの1.62%がmacOS Mojave(10.14.X)を使っているようです。
OSバージョン | 国内シェア |
Catalina | 93.7% |
High Sierra(10.13) | 2.09% |
Mojave(10.14) | 1.62% |
Sierra(10.12) | 0.84% |
El Capitan(10.11) | 0.55% |
Yosemite(10.10) | 0.41% |
Mojaveを使うのは原則避けるべき
先にお伝えしますが、サポートが終了しているMojaveを使うのは避けるべきです。
サポートが終了しているということは、脆弱性(ぜいじゃくせい=危険な穴)への修正がされていないことを意味します。
インターネットに接続する利用はリスクが伴います。
これはあくまで検証記事であり、Mojaveを使い続けることを推奨しているわけではないため誤解なきようお願いします。
Appleは最新から2つ前までのバージョンにセキュリティアップデートを提供するため、それらのバージョンを使うのが最も安全です。
実際にmacOS Mojaveがどれくらい使えるか検証
検証環境
今回の検証は、Parallels Desktopで仮想マシンを作成して行いました。
2023年5月18日時点で最新の状態です。
代表的なソフトが使えるのか検証
Google Chrome
Google Chromeは記事制作時の2023年5月18日時点で、Mojaveをサポートしています。
Mac で Chrome ブラウザを使用するための要件は次のとおりです。
macOS High Sierra 10.13 以降
Chromeブラウザのシステム要件
実際にバージョン113.0.5672.192をインストールできることを確認しました。
Microsoft Edge
Microsoft Edgeは記事制作時の2023年5月18日時点で、Mojaveをサポートしています。
Microsoft Edge でサポートされているオペレーティング システム Microsoft docs
実際に、バージョン113.0.1774.42のインストールができることを確認しました。
FireFox
FireFoxは記事制作時の2023年5月18日時点で、High Sierraをサポートしています。
FireFoxのシステム要件ページを見ると、現時点でHigh SierraだけでなくSierraもサポートしているようなので、ChromeやEdgeと比較して将来的に長期間サポートされる可能性が高そうです。
Microsoft365 (Office365)
Microsoft365は、Mojaveのサポートを終了しています。
Microsoftのサポートドキュメントによると、インストールにはOSが新しい3つのバージョン以内である必要があり、2023年5月18日時点ではmacOS Ventura(13.X)、Monterey(12.X)、Big Sur(11.X)がサポートOSとなっています。
インストーラーを起動しても「このソフトウェアをインストールするには、macOS11.0以降が必要です」と表示され進むことができません。
LibreOffice
オフィス互換ソフトLibreOfficeは、2023年5月18日時点でMojaveをサポートしています。
LibreOfficeのシステム要件ページを見ると、OS X Mavericks(10.9.X)以降のバージョンをサポートしているようなので、Mojaveがサポート終了するまで まだ余裕がありそうです。
実際にLibreOffice7.4.7.2をインストールし、使用可能であることを確認しています。
Thunderbird
Mozilla Thunderbirdは、2023年5月18日時点でMojaveをサポートしており、バージョン102.11.0のインストールが可能です。
Google日本語入力
Google日本語入力は、ヘルプフォーラムのシステム要件ページでは対応OSがMojave(10.14以降)となっており、インストールと使用ができました。
OneDrive
OneDriveのデスクトップアプリケーションは、2023年5月18日時点でMojaveをサポートしており、バージョン23.086.0423.0001のインストールが可能です。
Mac App StoreのOneDriveページでも、macOS Mojave以降がシステム要件となっています。
Google Drive
Google Driveのデスクトップアプリケーションは、Mojaveのサポートを終了しておりインストールができません。
Google Driveのシステム要件ページを見ると、2023年5月18日時点で、サポートしているmacOSはCatalina 10.15.7以降のようです。
DropBox
DropBoxは、2023年5月18日時点でMojaveに対応しています。
Mac パソコンで Dropbox デスクトップ アプリを利用するための要件
Dropbox システム要件 Mac版の Dropbox デスクトップ アプリ
- macOS 10.13 High Sierra 以降
Zoom
Zoomは2023年5月18日時点、最新のバージョン5.14.7でHigh Sierraをサポートしています。
Zoomサポートドキュメントのシステム要件ページを見るとOS X Yosemite(10.10)以降をサポートしているそうなので、しばらくMojaveのサポートは続くと思われます。
Team Viewer
Team Viewerは記事更新時点の2023年5月18日、最新版バージョン15.41.10で、Mojaveをサポートしています。
Adobeソフト
macOS Mojaveでは、ほとんどのAdobeソフトがサポート終了しておりインストールできません。
Creative Cloudデスクトップアプリは新規インストールが可能ですが、illustratorやPremiere Proといった主要ソフトはほとんどがMojaveのサポートを終了しています。
Photoshop | 最新版はインストール不可能 |
illustrator | インストール不可能 |
Acrobat | インストール不可能 |
InDesign | インストール可能(V17.0.1) |
Lightroom | インストール不可能 |
Premiere Pro | インストール不可能 |
Premiere Rush | インストール不可能 |
After Effects | インストール不可能 |
Lightroom Classic | インストール不可能 |
Dreamweaver | インストール可能 |
Adobe Acrobat Reader
Adobe Acrobat Readerは2023年5月18日時点、macOS Mojave環境でもインストール可能ですが、インストーラーのダウンロード時に「その他のダウンロードオプション」からMojave対応のバージョン2022.001.20112を指定する必要があります。
iTunes
macOS Mojave10.14.6では、iTunes 12.9.5.5が使用できます。