ソフトを使わずにWindows10 /11のシステムドライブをデータを保持してMBRからGPTに変換する

Windows11を動かすにはシステムドライブがGPT形式である必要があります。

先日、Windows11非対応のNEC LavieをWindows10から11へ(無理やり)アップグレードする際、Windows10のシステムドライブをデータをそのままに維持してMBRからGPTに変換しました。

Microsoftの「MBR2GPT」というコマンドラインツールを使って、システムドライブを変換できます。

目次

そもそもMBRとGPTって?

MBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Partition Table)は、Windowsのパーティション形式で、Windowsがドライブ上のデータにどのようにアクセスするかを決定するための仕組みです。

このドライブ形式が設定されていないと、ドライブを正しく利用することができません。

MBRは古い規格です。互換性が高いのが特長です。

GPTは新しい規格です。詳細は割愛しますが、大容量ディスクへの対応や信頼性の面で優れています。

冒頭に書いた通り、Windows11を使うにはGPTにしないといけません。

MBRとGPTの比較表

特徴MBR(Master Boot Record)GPT(GUID Partition Table)
最大ディスク容量2TBまでほぼ無制限
最大パーティション数プライマリパーティション4つまでほぼ無制限(Windowsでは128個まで)
ブート方式Legacy BIOSUEFI
信頼性・安全性低い(パーティション情報が一箇所に保存)高い(パーティション情報の複数コピーと巡回冗長検査(CRC)による保護)
互換性古いOSやシステムとの互換性が高いWindows Vista以降の64ビット版、またはWindows 8以降の32/64ビット版に対応
Windows 11非対応(GPTとUEFIが必須)必須

手順

作業前にバックアップを必ず取ってください

管理者としてコマンドプロンプトを起動

以下のコマンドを実行

mbr2gpt /validate /allowFullOS
mbr2gpt /convert /allowFullOS

パソコンを再起動し、ロゴ表示直後に Deleteキー(またはF2, F10など)を押してBIOS設定画面を開く

「Boot」や「Startup」タブを開き、起動モード(Boot Mode)を「UEFI」または「UEFI Only」に変更

これで、WindowsがGPT形式で起動するようになります。

関連リンク(新規タブで開きます)

MBR2GPT.EXE | Microsoft Learn

マスターブートレコード | Wikipedia

GUIDパーティションテーブル | Wikipedia

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