Windows 11でメモリを大量消費する不具合が発生中か
米テックメディアのNeowinは12月18日(現地時間)、最新の更新プログラムを適用したWindows 11において、特定のシステムサービスがメモリリークを引き起こしている可能性があると報じました。
不具合の内容と原因
この問題は、RedditユーザーのNiff_Naff氏による報告で明らかになりました。同氏によると、Windowsのシステムプロセスである「svchost.exe」が、メモリを上限まで使い果たしてしまう現象が発生しているとのことです。
ログの分析結果から、原因は「配信最適化サービス(DoSvc / Delivery Optimization Service)」であると特定されました。
DoSvcとは: 更新プログラムをダウンロードする際、サーバーだけでなく他のPCからもデータを受け取ることで、ネット回線の負荷を抑えるための機能です。
異常の証拠: 同氏が公開したグラフでは、他のサービスが安定している中でDoSvcだけが右肩上がりにメモリ消費量を増やし続けています。通常、プログラムが数時間にわたってメモリを消費し続けることはないため、何らかのバグが潜んでいると考えられます。
暫定的な回避策
現時点で根本的な原因は分かっていませんが、「サービスの停止」が有効な回避策として提案されています。以下の手順で設定が可能です。
1. 「サービス」管理ツールから停止する場合
スタートメニューで「サービス」と検索して開きます。
一覧から「Delivery Optimization」を探してダブルクリックします。
「停止」ボタンをクリックします。
(任意)再起動後の自動実行を防ぐには、「スタートアップの種類」を「手動」に変更してください。
2. 「タスクマネージャー」から停止する場合
タスクマネージャーを開き、サイドバーから「サービス」タブを選択します。
名前順に並べて「DoSvc」を探し、右クリックします。
メニューから「停止」を選択します。
サービスを停止させることでホストプロセスが終了し、占有されていたメモリが解放されます。
まとめ
Windowsにおけるシステムサービスのメモリリークは、これまでにも度々報告されてきました。Microsoftはその都度修正を行っていますが、同様の不具合が繰り返されないよう、より強固な開発体制が期待されています。
もしお使いのPCで動作が急に重くなったと感じる場合は、一度メモリの使用状況を確認してみることをお勧めします。
関連リンク
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User finds how a key Windows 11 feature could be quietly eating lots of RAM on your PC – Neowin
This hidden Windows 11 setting might be quietly draining your RAM — here’s a quick fix – tom’s guide

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