10へのダウングレード可能期間は延長できる
Windows 11 から Windows 10 に戻すことができる期間は、デフォルトではアップグレード後10日間です。
しかし、特定のコマンドを使用することで、この期間を最大60日まで延長することができます。
期限が切れる前に同じコマンドを実行することで、期間を実質的に無限に延長できます。 つまり、60日後ではなく、59日目などに再度コマンドを実行すれば、さらに60日間延長されます。
今回は、その方法と注意点を詳しく解説します。
注意点
- 期間延長は、Windows 11 にアップグレードしてから10日以内に行う必要があります。 10日を過ぎてしまうと、この方法では期間を延長できません。
- 期間延長後も、Windows.old フォルダが削除されると、Windows 10 に戻すことはできなくなります。 Windows.old フォルダは、以前の Windows のシステムファイルなどが保存されているフォルダで、ダウングレードに必要です。ストレージの空き容量を増やすために削除してしまうと、ダウングレードができなくなるので注意しましょう。通常、Windowsの「ディスク クリーンアップ」を実行するとWindows.oldが削除される対象となります。
- この方法は、Windows 11 のクリーンインストールを行った場合は適用されません。 Windows 11 にアップグレードした場合にのみ有効です。
- コマンドで60日以上に設定しようとしても、実際には10日間に設定されます。最大60日までであることを覚えておきましょう。
コマンドを使った期間延長方法
期間延長は、Windows PowerShell を使用して行います。以下の手順で行ってください。
- 管理者としてWindows PowerShellを起動: スタートメニューで「PowerShell」を検索し、「管理者として実行」を選択します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す:
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:60
このコマンドの/Value:60
の部分が日数を指定する箇所です。ここでは60日を指定していますが、10〜60の範囲で任意の数値を指定できます。ただし、60より大きな値を指定しても、デフォルトの10日に設定されてしまうため、最大でも60日までとなります。
- 「操作は正常に完了しました。」と表示されれば成功です。 これで、Windows 10 に戻せる期間が指定した日数に延長されます。
現在の設定日数の確認方法
現在、Windows 10 に戻せる期間が何日に設定されているかを確認するには、以下のコマンドを PowerShell で実行します。
DISM /Online /Get-OSUninstallWindow
すると、以下のように現在の設定日数が表示されます。
アンインストール ウィンドウ - <日数> 日