Microsoftは12月12日、Windowsのライセンス認証に関し、従来の「電話認証」方式に代わる、新しいライセンス認証手順を公開しました。
従来の電話認証は廃止されるものの、認証対象の環境自体はインターネットにアクセスする必要はなく、別途インターネットに接続可能なスマートフォン等のデバイスがあれば認証できることになります。
電話認証は、インターネット接続できない環境において製品をライセンス認証させるための手段として用意されていました。
自動音声でインストールIDを入力し、確認 IDを取得する方法は廃止され、インターネット接続可能なデバイスを利用する方式へ移行しています。
新しい認証手順は次の通りとなります。
事前準備
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、slmgr.vbs /ipk でプロダクトキーインストールする。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /ipk <プロダクト キー> (例) cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
slmgr.vbs /dti でインストール ID を確認。cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /dti
認証手順
インターネットに接続可能な環境 (スマートフォンでも可能) にてライセンス認証用サイト(https://aka.ms/aoh) にアクセスします。
セキュリティ検証をクリア後、MicrosoftアカウントまたはEntra IDアカウントでサインイン(※ライセンス情報とアカウントは紐づけられません)。
対象製品(Windows / Windows Server)とバージョンを選択。
先ほど準備したインストール ID を入力すると「確認 ID」が発行される。
slmgr.vbs /atp <確認 ID> を実行して登録。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /atp <確認 ID> (例) cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /atp xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
slmgr.vbs /dlv で「ライセンスされています」と表示されれば完了。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /dlv
なお、上記手順で必要となるサインインは認証のためだけに使われ、ライセンス情報とは無関係とのこと(紐付けはされない)。
認証対象の端末にてコマンド プロンプトを管理者として実行します。
以下のコマンドを実行して、プロダクト キーをインストールします。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /ipk <プロダクト キー>
(例) cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
続けて以下のコマンドを実行して OS のインストール ID を確認します。確認したインストール ID はこの後の項番 12 で利用いたします。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /dti
Microsoft 製品 ライセンス認証ポータルへようこそ!画面が表示されましたら [さぁ、始めましょう] のボタンをクリックして進みます。
セキュリティの検証画面が表示されますので [スタート] をクリックします。
画面の指示に従い、右側画面の矢印キーで列車を指定のアイコンまで移動させて [送信] をクリックします。
サインイン画面が表示されますので、任意の MSA アカウントや Microsoft Entra ID アカウントでサインインください。
※ライセンスとアカウントの紐づけは行われません。セキュリティ観点でサインインが必須となっておりますが、任意のアカウントをご使用いただければ問題ございません。
サインイン完了後 [Microsoft 製品ライセンス認証] 画面が表示されますので、[Microsoft 製品のライセンス認証を行う] を選択します。
[どの製品をライセンス認証しようとしていますか?] の画面で対象の製品 ([Windows] もしくは [Windows Server]) を選択します。
次の画面で OS バージョンを選択します (下記画像は [Windows] を選択した際の例)。
インストール ID 入力画面が表示されましたら、”事前準備” の項番 3 で確認したインストール ID を入力し [送信] を押します。
確認 ID が表示されますので、ID をメモします。
入手した確認 ID を利用して認証対象の端末で以下のコマンドを実施し確認 ID を端末に登録します。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /atp <確認 ID>
(例) cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /atp xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
上記コマンドが正しく実行されると、確認 ID が正常に登録された旨のメッセージが表示されます。
念のため、以下のコマンドを実行してライセンス認証の状態が “ライセンスされています” と表示されていることをご確認ください。
cscript %WinDir%\system32\slmgr.vbs /dlv
関連リンク
Windows ライセンス認証における電話認証手順の変更について – Microsoft Japan Windows Support Blog
Activate Microsoft perpetual products using the Product Activation portal – Microsoft Support

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