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Windows

Athlon 200GEをRyzen3 3200Gに換装してWindows11にアップグレード

以前公開した記事の第2弾です。

Ryzen3 3200GはWindows11に対応している

Windows10のサポート終了まで1年を切り、ぼちぼちWindows11への移行が必要な頃合いになってきましたが、

使っているパソコンがAthlon200GEで、Windows11に非対応です。

パソコンが壊れていないのに買い替えるのはもったいない。

そこで、今回はCPU交換だけでWindows11を迎えることにしました。

Windows11対応のAMD CPUは、Microsoftがサポートドキュメントでリストアップしているので、ここから確認するのが最も確実です。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-amd-processors

初代Ryzenは残念ながらWindows11非対応ですが、肩を落とす必要はありません。

Windows11に対応しているRyzen3000/5000シリーズのCPUを載せればいいのです。

それにあたってはBIOSのアップデートが必要ですが、落ち着いて作業すれば難しいものではありません。

今回アップグレードしたいPCのスペックは以下の通り。

OSWindows10 Pro
CPUAMD Athlon 200GE
マザーボードASUS PRIME B450M-K
メモリ4GB
SSDSanDisk SATA SSD250GB

主な用途はブラウジングとOffice。完全な事務作業用PCです。

Athlon 200GEでも性能は足りていましたが

Athlon 200GEのタスクマネージャー

冒頭で書いた通りWindows11非対応なので、「システム要件を満たしていません」と出ます。そのままだとアップグレードできません。

Windows11非対応の通知

まだ動くPCだし、買い替えとなると費用はもちろん、データ移行や周辺機器セットアップなど色々なコストが高くつくので今回はCPU交換することにしました。

コスパ重視でCPUはRyzen3 3200Gをチョイス。

全体的な流れ

全体的な流れは、以下の3ステップです。

  1. BIOSアップデート
  2. CPU交換
  3. Windows10から11へアップグレード

1と2の順番を間違えるとアウトです。

最初にBIOSアップデートをしなければなりません。

なぜかというと、マザーボードの初期バージョンのBIOSでは、Ryzen3 3200Gを認識しない可能性が高いからです。

BIOSそのままでRyzen3 3200Gをつけて起動したとしても壊れることはないと思いますが、UEFIに入ることすらできなくなる可能性があります。

BIOSアップデート

ASUSマザーボードのBIOSアップデートは、以下の流れになります。(他メーカーも同じようなものです)

  1. USBメモリを用意
  2. USBメモリをFAT32にフォーマット
  3. USBメモリにBIOSファイルを放り込む
  4. BIOSを起動しUEFIを起動してBIOSアップデートをする

ASUSがBIOSアップデートのドキュメントを公開しているので、作業前に一度確認しておきましょう。

https://jp.msi.com/support/technical_details/MB_BIOS_Update

USBメモリは容量2GBあれば十分です。

ASUS PRIME B450M-Kは、起動時にDeleteキーを押すことでUEFI BIOSに入ることが可能です。現在のBIOS Verは1607でした。

ASUS PRIME B450M-KのUEFI BIOS画面

BIOSはASUSのサポートページからダウンロード可能です。

https://jp.msi.com/Motherboard/B450M-PRO-M2/support

最新版はVer「4622」でした

「- Added security issue of SMM Lock Bypass uCode fix aka“Sinkclose”.(Sinkclose脆弱性の修正)」と記載されていたので、迷わずこれにしました。




Sinkcloseは、多数のAMD CPUに存在するやばい脆弱性です。

せっかくBIOSアップデートするなら、修正されたバージョンを使うことを強くおすすめします。

UEFI BIOSでEZ Flashを起動し、USBメモリ内の新BIOSファイルを読み込みます。

BIOSアップデートが開始。

ASUS PRIME B450M-KのUEFI BIOS Utility画面

アップデート完了し、Ver 4622になりました。




CPU換装

Ryzen3 3200Gに換装します。

Ryzen3 3200GはZen2アーキテクチャのエントリーモデルでクアッドコアCPU、ちょっと良い内蔵グラフィック搭載のAPUです。

Ryzen3 3200G

価格は13,000円程度(2024年12月10日時点)。ベンチマークスコアはCore i7 4770K相当です。

コスパ最高のAMD CPUだと思います。

Athlon 200GEを取り外し、Ryzen3 3200Gを取り付けて起動します。

Ryzen3 3200Gを装着

余談ですが、Ryzen3 3200GにはAMD純正クーラーのWraith Stealthが付属します。

これがAthlon 200GE付属のクーラーよりかなり大きいです。こんなにサイズが違います。

ホコリがすごいね...

これならしっかり冷やしてくれそうです。

CPUグリスはクーラーの裏面に塗布されているので、初回装着時は塗る必要はありません。

Windows10が無事起動。

Ryzen3 3200GのCPU-ZとRyzen3 3200Gのタスクマネージャー

クアッドコアなら事務作業には十分過ぎる性能です。




Core i7相当の性能が10年経つとエントリークラスに成り下がるとは、CPUの性能向上はすごい。

Windows11へアップグレード

ここからは解説するまでもないと思いますが、待っていれば勝手にWindows11のインストール通知が出ますし、

Windows11インストールアシスタントを使って手動でアップグレードすることも可能です。

今回は手動でアップグレードしました。

Ryzen3のWindows11のタスクマネージャー
Windows11 Pro Ver24H2 ビルド26100.1742@Ryzen3 4300G

今回はASUSのマザーボードでしたが、MSIやGIGABYTE、AsRockも同じ手順です。

AM4環境は、このように簡単にWindows11に移行できる場合があるので、費用を抑えたい人や本体買い替えの必要性を感じていない人はBIOSアップデートとCPU換装だけしてWindows11にするのもありだと思います。

こういうとき、AMDでよかったなと思います。

Intelはソケットの規格がころころ変わるので、こんな芸当はできません。

おまけに13世代、14世代Coreの不具合が酷くて手を出すのも怖いです。







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