Microsoft Outlookを起動できません
Outlookを起動しようとすると突然「Microsoft Outlookを起動できません。Outlookウィンドウを開けません。このフォルダーのセットを開けません。」のエラーが表示さることがあります。
このエラーが出るとOutlookが起動できない状態になり、メールの確認や送受信ができないため対処が必要です。
本記事では、「Microsoft Outlookを起動できません」エラーの対処法について詳しく紹介します。
対処1: ナビゲーションウィンドウの設定をリセットする
Outlookのナビゲーションウィンドウの設定に問題が起きていることが原因で、「Microsoft Outlookを起動できません」エラーが発生する可能性があります。
そのため、ナビゲーションウィンドウの設定をリセットすることで、エラーが解決する可能性があります。ナビゲーションウィンドウの設定をリセットするには、以下の手順で操作します。
「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択するか、「Windows + R」キーを同時に押します。
名前に以下のコマンドを入力して「OK」をクリックします。
outlook.exe /resetnavpane
または、ナビゲーションウィンドウの設定ファイルを直接削除してリセットすることもできます。ナビゲーションウィンドウの設定ファイルを削除する場合は、以下の手順で操作します。
Outlookを起動している場合は閉じます。
「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
名前に「%appdata%\Microsoft\Outlook」と入力して「OK」をクリックします。
「Outlook.xml」ファイルを右クリックして「削除します。」
Outlookを再起動します。
以上の手順でOutlookのナビゲーションウィンドウの設定がデフォルトの状態にリセットできます。リセットが完了したら、エラーが解決したことを確認してください。
対処2: Outlookファイルを修復する
OutlookのPSTまたはOSTファイルが破損していることが原因で、「Microsoft Outlookを起動できません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、OutlookのPST/OSTファイルを修復することで、エラーが解決する可能性があります。
PST/OSTファイルを修復するには、Outlookに付随しているSCANPST.EXEを実行します。SCANPST.EXEを実行してデータファイルを修復するには、以下の手順で操作してください。
Outlookを起動している場合は終了します。
エクスプローラーを開いて以下のパスにアクセスします。
C:\Program Files\Microsoft Office\
32ビットのOutlookを使用してる場合は、以下のパスを開いてください。
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\
エクスプローラーの右上の検索ボックスに「scanpst.exe」と入力します。
検索結果から「SCANPST.EXE」をダブルクリックして起動します。
SCANPST.EXEが複数表示される場合は、ファイルパスから使用しているOutlookと同じバージョンの実行ファイルを探してください。Outlook2016または2019の場合は、通常であれば以下のパスにSCANPST.EXEが存在します。
C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16
「参照」ボタンをクリックして、破損していると思われるPSTまたはOSTファイルを選択します。
「開始」ボタンをクリックしてエラーを検出します。
問題が発見された場合は「修復」をクリックします。
OutlookのPST/OSTファイルの修復が完了したら、エラーが解決してOutlookが正常に起動できるようになったか確認してください。
対処3: 互換モードを解除する
Outlookを古いバージョンのWindowsの互換モードで起動していると、「Microsoft Outlookを起動できません」エラーが発生することがあります。
そのため、Outlookの起動オプションで互換モードが有効になっている場合は、無効にすることでエラーが解決する可能性があります。Outlookの互換モードを解除するには、以下の手順で操作してください。
Outlookのショートカットアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「互換性」タブを開きます。
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックが入っている場合は、チェックを外します。
「OK」をクリックして設定を保存します。
Outlookの互換モードを解除できたら、再度起動してエラーが解決したことを確認してください。
対処4: Outlookをセーフモードで起動する
Outlookで有効にしているアドインが原因で、「Microsoft Outlookを起動できません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、Outlookをセーフモードで起動してみてください。セーフモードはOutlookの基本的な機能のみをロードして起動するモードです。Outlookをセーフモードで起動するには、以下の手順で操作します。
「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
以下のコマンドを入力して「OK」をクリックします。
Outlook.exe /safe
セーフモードでOutlookが起動します。
Outlookがセーフモードでエラーが出ずに正常に起動した場合は、アドインに問題があると判断できます。アドインに問題がある場合は、以下の手順で原因として疑われるアドインを無効化してください。
「Outlook」を起動します。
上部メニューの「ファイル」をクリックします。
左ペインの「オプション」をクリックします。
オプションのウィンドウが開いたら、左ペインの「アドイン」をクリックします。
下部の「アドインの管理」で「COMアドイン」を選択し、「設定」ボタンをクリックします。
アドインの一覧が表示されます。「エラーの原因として疑われるアドイン」のチェックを外して「OK」をクリックします。
不要なアドインがある場合は、「削除」をクリックして削除することもできます。
Outlookのアドインを無効にできたら、Outlookを再起動してエラーが解決したことを確認してください。
対処5: 新しいOutlookプロファイルを作成する
Outlookのプロファイルが破損している場合、新しいプロファイルを作成して切り替えることで「Microsoft Outlookを起動できません」エラーが解決する可能性があります。
新しいOutlookプロファイルを作成して切り替えるには、以下の手順で操作してください。
「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。
名前に「control」と入力して「OK」をクリックします。
コントロールパネルが開いたら、「Mail(Microsoft Outlook)」をクリックします。
右上の表示方法が「カテゴリ」になっている場合は「アイコン」に変更してください。
「プロファイルの表示」ボタンをクリックします。
「追加」ボタンをクリックして、新しいプロファイルの名前(Outlook2など)を入力します。
案内に従って電子メールアカウントの設定を行います。
プロファイルを作成できたら、「常に使用するプロファイル」オプションを選び、セレクトボックスで「新しく作成したプロファイル名」を選択します。
「OK」をクリックして設定を保存します。
以上の手順で、新しいOutlookプロファイルを作成して切り替えることができます。Outlookを再起動してエラーが解決したか確認してください。
対処6: Officeを修復する
Outlookのプログラムや関連データに問題が起きていることが原因で、「Microsoft Outlookを起動できません」エラーが発生するケースが考えられます。
そのため、Officeの修復ツールを実行して、Office全体を修復することでエラーが解決する可能性があります。Officeの修復ツールを実行には以下の手順で操作してください。
「Windowsマーク」を右クリックして「アプリと機能」を選択します。
右ペインのアプリ一覧で「Microsoft Office (エディション名)」の右側の「3点アイコン」をクリックして「変更」をクリックします。
ユーザーアカウント制御が出た場合は「はい」をクリックします。
「オンライン修復」のオプションを選択して「修復」をクリックします。
ウィザードにしたがって修復を完了します。
Officeの修復ツールを実行して修復が完了したら、Outlookを起動してエラーが解決したか確認してください。
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