補助電源不要!省電力&お手軽に使えるグラフィックボードおすすめモデル2024年最新版
「グラフィックボードを増設・交換したいけど、電源容量が足りない…」「ケーブルの取り回しを楽にしたい!」そんな方におすすめなのが**「補助電源不要」**のグラフィックボードです。
補助電源不要のグラボは、PCI Expressスロットからの給電(最大75W)のみで動作するため、
- 電源ユニットの交換が不要
- ケーブルが少なくスッキリ配線
- 省電力
といったメリットがあります。
ただし、補助電源を必要とするハイエンドモデルと比べると、性能は控えめです。主に軽量なゲームや動画編集、ビジネス用途に適しています。
この記事では、補助電源不要グラフィックボードの選び方と、用途別おすすめモデルを詳しく解説します。
1. 補助電源不要グラフィックボードの選び方
1.1 用途を決める
まずは、グラフィックボードを何に使用するかを明確にしましょう。
- ライトなゲーム(フルHD・低~中設定): エントリークラスのモデルで十分楽しめます。
- 動画編集・配信: ある程度の性能を備えたミドルクラスのモデルがおすすめです。
- ビジネス用途(マルチモニター、表計算など): エントリークラスのモデルでも十分な性能を発揮します。
1.2 性能(GPU)で選ぶ
グラフィックボードの性能は、主に搭載されている**GPU(Graphics Processing Unit)**で決まります。補助電源不要モデルで採用されている主なGPUは以下の通りです。
- NVIDIA GeForce シリーズ:
- GTX 1650 (GDDR5/GDDR6): ミドルクラス。多くのゲームをフルHD・中設定程度で楽しめます。GDDR6版の方が高性能です。
- GTX 1630: エントリークラス。比較的軽めのゲームや動画視聴に向いています。
- GT 1030 (GDDR5): エントリークラス。ビジネス用途や、非常に軽いゲーム向け。
- GT 730 (GDDR5): エントリークラス。ビジネス用途や、非常に軽いゲーム向け。
- RTX 3050 6GB版: ミドルクラス。フルHDで多くのゲームを楽しめます。補助電源不要の中では特に性能が高いですが、その分消費電力も高め(70W前後)です。65W以下の製品もありますが、性能は落ちます。
- AMD Radeon シリーズ:
- RX 6400: ミドルクラス。フルHD・低~中設定で多くのゲームを楽しめます。
- RX 6500XT : ミドルクラス。消費電力が75Wを超過しているモデルが多く、補助電源不要のものは性能が落ちます。
1.3 メモリ容量で選ぶ
GPUに搭載されているビデオメモリ(VRAM)の容量も重要です。
- 4GB以上: 近年のゲームや動画編集では、4GB以上のVRAMを推奨するものが増えています。
- 2GB: 軽めのゲームやビジネス用途であれば、2GBでも問題ない場合もあります。
1.4 サイズとスロット数
小型PCやスリムタワーPCに搭載する場合は、「LowProfile」対応のモデルを選ぶ必要があります。また、1スロットで収まるモデルの方が、他のパーツとの干渉を避けられます。
1.5 消費電力 補助電源不要のグラフィックボードはPCI Expressスロットから最大75Wの電力が供給されます。消費電力が75Wギリギリのものは、環境によっては動作が不安定になる可能性があるため、65W以下のモデルがおすすめです。
2. おすすめモデル
2.1 ゲーム向け
- NVIDIA GeForce GTX 1650 (GDDR6) 搭載モデル
- MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX OCV1: コンパクトなサイズで、多くのPCケースに収まります。性能と冷却性能のバランスが良いモデルです。
- 玄人志向 GG-GTX1650-E4GB/OC/DF3: 性能を落とさず、消費電力を65Wに抑えたモデルです。
- ASUS PH-GTX1650-O4GD6-P: コンパクトで耐久性に優れたモデル。
- GIGABYTE GV-N1656D6-4GL: LowProfile対応のコンパクトなモデルです。
- NVIDIA GeForce RTX3050 6GB版 搭載モデル
- 玄人志向 GG-RTX3050-E6GB/SF: 消費電力を70Wに抑えたモデルです。
- ASUS Dual GeForce RTX 3050 V2 OC Edition 6GB: 冷却性能に優れ、比較的安定して動作します。
- Gainward NE63050018JE-1070F (GeForce RTX 3050 Ghost 6GB) : 他のモデルに比べ安価です。
- AMD Radeon RX 6400 搭載モデル
- ASRock Radeon RX 6400 Challenger ITX 4GB: コンパクトで、補助電源不要のRX 6400としては性能が高いモデルです。
- MSI Radeon RX 6400 AERO ITX 4G: 冷却性能と静音性に優れたモデルです。
- GIGABYTE GV-R64D6-4GL: LowProfile対応のコンパクトなモデルです。
2.2 ビジネス・動画編集向け
- NVIDIA GeForce GT 1030 (GDDR5) 搭載モデル
- MSI GeForce GT 1030 2GD4 LP OC: LowProfile対応で、ファンレス仕様の静音モデルです。
- GIGABYTE GV-N1030D4-2GL: LowProfile対応で、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
3. 注意点
- 性能は限定的: 補助電源不要のグラフィックボードは、ハイエンドモデルと比べると性能は控えめです。
- 電源容量を確認: 古いPCやスリムタワーPCの場合、電源容量が不足している可能性があります。事前に確認しておきましょう。
- ドライバのインストール: グラフィックボードを交換した後は、最新のドライバをインストールする必要があります。
4. まとめ
補助電源不要のグラフィックボードは、省電力で手軽にグラフィック性能を向上させることができる魅力的な選択肢です。用途に合ったモデルを選んで、快適なPC環境を実現しましょう!
この記事が、あなたのグラフィックボード選びの参考になれば幸いです。最新の情報は、各メーカーのウェブサイトなどで確認してください。