ファイルを開こうとした際、「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。

「アクセスが拒否されました」というのは、Windowsでアクセス権限がないときに表示されるアクセスエラーです。
こうなった場合、いくつか試せることがあります。
今回は「アクセスが拒否されました」と表示される原因と対処法を紹介します。
「アクセスが拒否されました」の原因
原因は、主に以下の4つです。
- パソコンと外部機器の接続不良
- 所有権・アクセス権限
- ファイルシステムエラー
- 機器の物理的故障
PCと外部機器の接続不良
PCと外部接続機器を接続するコネクタ部分が損傷している可能性があります。
PCのメスとケーブル両端のオスは、頻繁に抜き差しを行う過程で摩耗し、正しく接続できなくなることがあります。この場合、コード類を交換することで解決する場合があります。
所有権・アクセス権が許可されていない
限られたユーザーしか閲覧できないフォルダにアクセスすると、「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。
所有権やアクセス権は「プロパティ」から確認できるので、一度確認してみましょう。
ファイルシステムエラー
データを管理する「ファイルシステム」が、パソコンと外部接続機器で異なっている場合、「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。
たとえば、WindowsとMacでは使用されているファイルシステムの種類が異なります。そのため、Macで使っているUSBメモリを、Windowsに差し込んでも、適切に反応しないことがあります。
また、これとは別に、不適切な取り外しを行ったことで、ファイルシステムが破損することがあります。
この際「フォーマットしますか?」というエラーメッセージが表示されることがありますが、フォーマットすると、保存されているデータが消えてしまうため、注意が必要です。
機器の物理的な故障
- うっかり機器を落下させた
- 水没させてしまった
- 強い衝撃が加わった
機械そのものが一部破損したりするパターンです。こうしたトラブルは「物理障害」と呼ばれ、これは個人で修復するのは非常に難しいです。
下手に自分で修復しようとするとさらに悪化させるおそれがあるので、データ復旧専門業者に依頼しましょう。
「アクセスが拒否されました」と表示されたときにやってはいけないこと
①フォーマット・上書きをする
機器が故障や不具合を起こした場合、「フォーマットしてください」などのメッセージが表示されるケースがあります。しかし、フォーマットを行ってしまうと、メディアに記録されている全データが初期化されてしまいます。データがフォーマットによって上書きされてしまうと、復旧・復元が困難になる恐れがあるため、気を付けてください。
②何度も抜き差しをする
外部接続機器でエラーが起きる場合、何度も抜き差ししてしまうと、接触部分の損傷が悪化し、新たに物理障害を引き起こす可能性があります。
③故障した機器を使用し続けない
ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。
「アクセスが拒否されました」と表示されたときの対処法
「アクセスが拒否されました」と表示される際の対処法として、以下の方法があります。
PCを再起動する
一時的なエラーに過ぎない場合、再起動するとアクセスできることがあります。
PCと外部機器の接続を確認する
コードに劣化や損傷がある場合、新しいものに交換するか、再度差し込み直すことにより、アクセスが可能になることがあります。
所有権・アクセス権の確認をする
プロパティから確認し、自分のアカウントに権限があるか確認しましょう。社用PCでアクセス権限が付与されていない場合、システム担当者に権限を付与してもらうことで対応できることがあります。
管理者としてWindowsエクスプローラを実行
管理者権限がないとアクセスできない設定となっている場合は、タスクマネージャーで「新しいタスクの作成」を管理者権限で行うことによって解決する場合があります。
無理なら専門業者へ依頼を
ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、個人で対応するのは難しいです。
この場合、続けて使用すると損傷が悪化し、復旧がより困難になるので、データを取り出したい方は早めに専門業者に依頼することをおすすめします。
コメント