Microsoftが2023年5月9日(現地時間)、Windows11 22H2を対象に累積更新プログラムKB5026372を公開しました。
セキュリティアップデートと不具合修正を含む内容ですが、既知の不具合もあるため注意が必要です。
詳細は以下。
対応バージョン
- Windows11 22H2
インストール方法
Windows Updateから行えます。
- 設定
- Windows Update
- 更新プログラムの確認
Microsoft Update Catalogからスタンドアローンパッケージを入手する方法もあります。
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB5026372
上記リンクから、環境に応じたパッケージをダウンロードください。
KB5026372の内容
- Windows オペレーティングシステムのセキュリティ修正
- [設定] > [Windows Update]ページに新しいトグル コントロールを追加。オンにすると、セキュリティ以外の最新の更新プログラムと機能強化がデバイスで利用可能になったときに優先して取得するようになります。管理対象デバイスの場合、詳細については、「デバイスで利用可能になるとすぐに Windows 更新プログラムを入手する」をご参照ください
- カーネルモードハードウェア強制スタック保護のセキュリティ機能に影響します。互換性のないドライバーのデータベースにさらに多くのドライバー情報を追加します。WindowsセキュリティUIでこのセキュリティ機能を有効にし、ドライバーを読み込むと、デバイスはこのデータベースを使用します
- Windows Local Administrator Password Solution (LAPS) が競合し、Local Security Authority Subsystem Service (LSASS) がエラーコード「0xc0000005」で応答を停止する不具合を修正
KB5026372には、4月25日にリリースされたKB5025305の内容が含まれています。
KB5026372の不具合
不具合①
Windows11でプロビジョニングパッケージを使用すると、バージョン22H2 (Windows 11 2022 Update) が期待どおりに機能しない可能性があります。
Windowsが部分的にしか構成されていない可能性があり、 Out Of Box Experienceが完了しないか、予期せず再起動する可能性があります。
初期セットアップ中に適用されるプロビジョニングパッケージは、この問題の影響を受ける可能性が最も高くなります。
プロビジョニング パッケージの詳細については、「Windows 用パッケージのプロビジョニング」を参照してください。
Windows Autopilotを使用した Windowsデバイスのプロビジョニングは、この問題の影響を受けません。
※ホームユーザーや小規模事業者には関係のない場合がほとんどの不具合です。
不具合①の回避策
Microsoftが現在調査に当たっており、今後のリリースで更新プログラムを提供予定のようです。
Windows 11バージョン22H2 にアップグレードする前に Windows デバイスをプロビジョニングできる場合、この問題は回避されます。
不具合②
中国語または日本語を使用するときに、一部のアプリで音声認識、表現型入力、手書き入力に断続的な問題が発生する可能性があります。
この不具合が発生した場合、アプリは、特定の単語を認識できなかったり、音声認識から入力を受け取ることができない場合があります。
この問題は、アプリがオフライン音声認識を使用している場合に発生する可能性が高くなります。
不具合②の回避策
Microsoftは今後のリリースで更新プログラムを提供するとアナウンスしていますが、提供まではデバイスを再起動するたびに次の操作を行い対処する必要があります。
- 音声認識やその他の影響を受ける入力の種類に問題があるアプリを終了する
- タスク マネージャーを開く
- [プロセス] タブを選択し、[名前] 列を選択して、プロセスの一覧が名前で並べ替えられるようにする
- ctfrmon.exe を見つけて選択し、[タスクの終了] をクリック
- ctfmon.exe の新しいインスタンスが自動的に開始されていることを確認