Microsoftが2023年8月8日(現地時間)、Windows11 22H2を対象に月例更新プログラムKB5029263を公開しました。
セキュリティアップデートと不具合修正を含む内容ですが、既知の不具合もあるため注意が必要です。
詳細は以下。
対応バージョン
- Windows11 22H2
インストール方法
Windows Updateから行えます。
- 設定
- Windows Update
- 更新プログラムの確認
Microsoft Update Catalogからスタンドアローンパッケージを入手する方法もあります。
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=kb5029263
上記リンクから、環境に応じたパッケージをダウンロードください。
KB5029263の内容
7月にリリースされたKB5028254を含んだ内容となっています。
- 明るさの設定がより正確になります
- システムがスリープ状態から再開した後、特定のディスプレイとオーディオデバイスが見つからなくなる不具合を修正
- ウィジェットが予期せずタスク バーのピン留めから外れる不具合を修正
- 仮想プライベート ネットワーク (VPN) において、 ネットワーク ゲートウェイへのアドレス解決プロトコル (ARP) 要求が過剰になり、VPN がアグレッシブな調整アルゴリズムを使用するワイヤレス メッシュ ネットワーク上にある場合にネットワーク パフォーマンスが低下する不具合を修正
- 手書きソフトウェア入力パネル (SIP)において、中国語のGB18030-2022 準拠レベル2をサポート。このため、レベル3の要件を満たしています。
- デバイスの消費電力に影響するWindows 通知プラットフォームのを修正
- Windows プッシュ通知サービス (WNS) の クライアントと WNS サーバー間の接続の信頼性が向上
- インターネットに接続されていない環境で、Windows Hello for Business PIN または生体認証資格情報を使用する場合にハイブリッド参加済デバイスがサインインできない不具合を修正
- Windows Autopilot ポリシーをダウンロードするプロセスの回復性が高くなります。 これは、ネットワーク接続が完全に初期化されていない場合に役立ちます。 この更新プログラムは、Windows Autopilot プロファイルをダウンロードしようとしたときの再試行回数を増やします。
- イベント転送サブスクリプションにおいて、サブスクリプションにイベント チャネルを追加すると、不要なイベントが転送される不具合を修正
- デバイスが正しくシャットダウンされない場合に、Windows Management Instrumentation (WMI) リポジトリにおいて、インストール エラーが発生する不具合を修正
- 特定のCPU環境でL2 キャッシュのレポートに一貫性が無くなる不具合を修正
- Verdana Proフォントファミリの一部の文字のヒントを強化
- ユーザーモード プリンタードライバーが予期せずアンロードされる不具合を修正。 これは、複数の印刷キューから同じプリンター ドライバーに印刷するときに発生します。
- XAML コントロールとブラウザー コントロールのテキスト編集コントロールに影響します。 テキスト編集コントロールが読み取り専用になった後は、再び編集可能にすることはできません。 これは、日本語、中国語、韓国語の新しい Microsoft IMEを使用する場合に発生します。
- ナレーターが"プロダクト キーの変更"ラベルを読み上げることができるように改善
- Defender ファイアウォール プロファイルが、信頼されている LAN からパブリック ネットワークに自動的に切り替えできない不具合を修正
- 国とオペレーター設定資産 (COSA) プロファイルが最新の状態になります
- 予期しないインターネット印刷プロトコル (IPP) モードの切り替えにより、印刷ジョブが突然停止する可能性がある不具合を修正
- 特定のワイヤレス ワイドエリアネットワーク (WWAN) デバイスにおいて、 再起動する度に埋め込み SIM (eSIM) に切り替えるようダイアログが求められる不具合を修正
- 仮想サーバーと物理サーバーにおいて、IPsec 規則を使用してサーバーを構成すると、応答が停止する不具合を修正
- MPSSVサービスがエラーコード0xEFで停止し、システムが繰り返し再起動する不具合を修正
- Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD) 攻撃の危険にさらされているドライバーをブロックリストに追加
- 署名されていないWindows Defender アプリケーション制御 (WDAC) ポリシーが拡張ファームウェア インターフェイス (EFI) ディスク パーティションにコピーされる不具合を修正
- WDACにおいて、[Disabled: Script Enforcement] オプションを使用すると、不要な監査イベントが作成されることがある不具合を修正
- fastfatファイル システム ドライバーが競合状態のため応答が停止する不具合を修正
- サーバー メッセージ ブロック (SMB) 経由のI/Oにおいて、LZ77+Huffman 圧縮アルゴリズムを使用すると失敗する可能性がある不具合を修正
KB5029263の不具合
不具合①
Windows11でプロビジョニングパッケージを使用すると、バージョン22H2 (Windows 11 2022 Update) が期待どおりに機能しない可能性があります。
Windowsが部分的にしか構成されていない可能性があり、 Out Of Box Experienceが完了しないか、予期せず再起動する可能性があります。
初期セットアップ中に適用されるプロビジョニングパッケージは、この問題の影響を受ける可能性が最も高くなります。
プロビジョニング パッケージの詳細については、「Windows 用パッケージのプロビジョニング」を参照してください。
Windows Autopilotを使用した Windowsデバイスのプロビジョニングは、この問題の影響を受けません。
※ホームユーザーや小規模事業者には関係のない場合がほとんどの不具合です。
不具合①の回避策
Microsoftが現在調査に当たっており、今後のリリースで更新プログラムを提供予定のようです。
Windows 11バージョン22H2 にアップグレードする前に Windows デバイスをプロビジョニングできる場合、この問題は回避されます。