Microsoftが2023年9月26日(現地時間)、Windows11向けオプション更新プログラムKB5030310を公開しました。
詳細は以下。
10月5日更新:不具合情報を追加。不具合が報告されているためインストール非推奨。
対応バージョン
- Windows11 22H2
KB5030310による変更点
- スタートメニューの [おすすめ] セクションに Web サイトが導入されるようになります。表示されるWeb サイトは、ユーザーに合わせてカスタマイズされ、閲覧履歴から取得されます。
- OutlookでExcelファイルを PDF として共有しようとすると、応答が停止する不具合を修正
- 韓国語のタッチ キーボードで、タスクバーの検索ボックスの最初の文字が予期せず反応する不具合を修正
- 検索ボックスのヒントが正しい位置に表示される不具合を修正
- 検索ボタンが検索ポップアップボックスを操作すると消える不具合を修正
- この更新プログラムは、スリープ モードに影響する問題に対処します。 スリープ状態から再開すると、"Windows 入力エクスペリエンス" というタイトルの空白のウィンドウが表示されます。
- iCloud for Windows アプリでOutlook が正しく同期されない不具合を修正。 Appleサポート記事も参照してください。
- GB18030-2022の要件に準拠するための作業が完了。
- グリーンランドのサマータイムをサポート。
- ウクライナの首都のスペルを変更。
- アカウントロックアウトイベント4625に影響する問題に対処。 アカウント名がユーザー プリンシパル名 (UPN)形式の場合に、ForwardedEventsログでイベントの形式が正しくありませんでした。
- キー配布センター (KDC) とユーザー セキュリティ識別子 (SID) に影響します。 KDCは、証明書のサブジェクト代替名 (SAN) からユーザー SID を読み取るようになりました。 このため、モバイル デバイス管理 (MDM)プロバイダーはオフライン テンプレートを使用してユーザー SID を入力できます。 詳細については、「KB5014754」を参照してください。
- イベントの転送の変更に関連する問題に対処します。
- TAB文字を持つイベントがレンダリングされないか、転送できない不具合を修正。
- FileHash およびその他のバイナリ フィールドの XPathクエリがイベントレコード内の値の照合を停止する不具合を修正。
- 2023年4月の更新プログラムをインストールした後に、Application Virtualization (App-V) 環境でコピー操作が動作を停止する不具合を修正。
- Microsoft Print to PDFの不具合を修正。 印刷された PDF の作成者として、サインインする名前のメタデータが使用されます。 代わりに表示名を使用する必要があります。
- 一部のUSBプリンターにおいて、Microsoft Defenderが印刷を停止する不具合を修正。
- AppID タグ付けポリシーで、デバイスの起動時間が大幅に増加することがあるWindows Defenderアプリケーション制御 (WDAC) の問題に対処。
- IMEPadで、エンドユーザー定義文字 (EUDC) を入力するときに応答を停止する不具合を修正。
- リモートアプリにおいて、一部の要素の表示が正しく配置されなくなる不具合を修正。
- Microsoft分散トランザクション コーディネーター (DTC) でハンドルリークが発生し、システムがメモリ不足に陥る不具合を修正。
- NTFSで、圧縮されたOneDriveファイルを使用する場合に、Windowsが応答を停止する可能性がある不具合を修正。
- CopyFile() または MoveFile()関数を呼び出すときに、メモリリークが発生する可能性がある問題を修正。
- Microsoft Defender for Endpointのアプリケーション互換性を改善
- 外部バインドが、2023年5月以降のWindows更新プログラムをインストールした後に失敗し、LDAPクエリと認証ができない不具合を修正
KB5030310の不具合情報
Windows Latestの記事「Windows 11 KB5030310 issues, Moment 4 September 26 patch is buggy」にて、本更新プログラムが引き起こすバグが報告されています。
- 検索ボックスのレンダリングの不具合
- ファイルエクスプローラーのパフォーマンスが低下する不具合
- システムが応答しなくなる不具合
- ライブ壁紙に関連するソフトウェアとの互換性の問題
- AMDのグラフィックカードを搭載した環境でシステムがクラッシュし、ドライバープロファイルファリセットされる不具合
Microsoftが開発を進めている"Moment 4"による新機能が引き起こしている不具合と思われます。
症状が出た場合は、更新プログラムのアンインストールで改善する可能性があるので試してみてください。