Windows11のシステム要件が結構厳しい
Windows11のシステム要件は以下の表のとおりで、
プロセッサ | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB以上 |
システムファームウェア | UEFI,セキュアブート対応 |
TPM | TPM2.0対応 |
備考 | 初期設定にはインターネット接続とMicrosoftアカウントが必須 |
TPM2.0とセキュアブートをサポートしていることが必要なため、Windows10と比較するとシステム要件はかなり厳しくなりました。
プロセッサの世代でも明確にサポートが分かれており、Intel 第8世代Core、もしくはAMD Ryzen2000番台以降が必要です。
第6世代、第7世代のIntel CPU搭載のPCが、中古パソコンショップやネットオークションサイトで格安投げ売りされていますが、その理由は実に簡単で、Windows11に非対応のためです。
Windows10が安心して使えるのは2025年10月までなので、事実上あと2年ほどの寿命しかありません。
Windows11に無理やりアップグレードすることは可能
しかし、上記の要件を満たしていないPCでも
- 新規インストール時、レジストリエディターを弄ってTPMとセキュアブート、メモリ搭載量チェックをバイパス(迂回)させる
- Rufusを使って、セキュアブートとTPMチェックの認証を回避するWindowsインストールディスクを作成する
等の手段で、Windows11に無理やりアップグレードすることが可能でしたが、Microsoftがこれらの手段を使っているユーザーをブロックしはじめたそうです。
個人的には、いつかこうなることは想像していたので、特段驚きもありませんが、やっぱり「古いPCでもWindows1を使いたい」という需要はあると思います。
海外サイトGhacks.netの記事「MediaCreationTool.bat: download Windows 11 ISOs and bypass system compatibility checks」で、今でも使える手法が紹介されていたので、本記事で解説します。
TPM2.0非搭載のPCをWindows10からWindows11に無理やりアップグレードすることは、今でも可能です。
試す場合は自己責任でお願いします。
データのバックアップは必ず行いましょう。
TPM非搭載のPCを無理やりWindows11にアップグレードする手順
解説環境は、TPM2.0を無効にしたVMWare仮想マシンです。
PC正常性チェックで、Windows11にアップグレードできるかチェックしても、「システム要件を満たしていません」と表示されます。
GitHubのURL[https://github.com/AveYo/MediaCreationTool.bat/archive/refs/heads/main.zip]から、MediaCreationTool.batのZIPをダウンロードします。
ダウンロードしたZIPを展開し、中にある「MediaCreationTool」バッチファイルを右クリックして管理者権限で実行します。
ユーザーアカウント制御画面で「はい」をクリックします。
コマンドプロンプトの画面が起動し、どの操作を実行するか選択する画面が出てきます。
「MCT Version」のウインドウで「11」を選択し、
実行する操作で「Auto Upgrade」を選択します
Windows11のダウンロードが開始され、
Windows11セットアップの画面が起動します。ここからはしばらく放置で問題ありません。
処理がすべて終わると、コマンドプロンプトのウィンドウで「何かしらのキーを押せ」と指示が出るので、押します。
パソコンが再起動し、Windows11のインストールが開始します。
アップグレードが完了するまで、パソコンは何回か再起動されます。
アップグレードが完了し、Windows10 22H2からWindows11 21H2 になりました。
この手法もいつブロックされるか分かりません。
失敗した方はコメントいただけると幸いです。