Windows11のSSD障害は再現しなかった
海外のメディア「Bleeping Computer」は8月29日(米国時間)、「Microsoft says recent Windows update didn’t kill your SSD」において、最新のWindowsセキュリティアップデート(KB5063878)適用環境でWindows 11のSSD障害が再現されなかったと報じています。
Microsoftの見解
MicrosoftはWindowsリリースヘルスダッシュボード(サービスアラートID: WI1138854)において公式見解を発表しており、
“After thorough investigation, Microsoft has found no connection between the August 2025 Windows security update and the types of hard drive failures reported on social media. As always, we continue to monitor feedback after the release of every Windows update, and will investigate any future reports.”
「徹底的な調査を行った結果、Microsoftは2025年8月のWindowsセキュリティアップデートと、ソーシャルメディアで報告されたハードドライブ障害との間に関連性はないと判断しました。これまでと同様に、Windows Updateのリリース後もフィードバックを監視し続け、今後の報告についても調査します」
今回のSSD障害について、Windows Updateは無関係のようです。
SSD障害について
この障害は8月の月例更新プログラム(KB5063878など)を適用したWindowsデバイスで、ストレージの使用率が60%以上かつ50GB以上の連続書き込みを行った際に、SSDが突然Windowsから認識されなくなるというものです。
特にPhison製コントローラを搭載したSSD(Corsair Force MP600、Kioxia Exceria Plus G4など)で多く報告されており、日本のユーザーからの報告がほとんど、という点も特徴です。
障害の報告を受けて、Microsoftとストレージデバイスパートナー(Phisonなど)は協力して調査を行っていましたが、ひとまず「Windows Updateは関係ない」と結論付けられたことになります。
とはいえ、はっきりとした原因が判明しておらず不安は残っている状態なので、本件の根本的原因が判明し修正されるまで、ディスクの使用率が60%を超えているWindows11ユーザーは、大容量ファイルのダウンロードやコピー、書き込みを避けたほうがよさそうです。
関連リンク
Microsoft says recent Windows update didn’t kill your SSD | Bleeping Computer
Windowsアップデート(KB5063878)によってSSDが認識されなくなる問題について | Microsoft Learn
Windowsリリースヘルスダッシュボード(サービスアラートID: WI1138854)
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