macOS High Sierraは2020年11月にセキュリティアップデートが終了
macOS High Sierraは2017年9月25日にリリースされ、2020年11月12日にリリースされたセキュリティアップデート2020-006をもってサポートが終了していますが、Statcounterの調査では2023年4月時点、日本ではMacユーザーの2.09%がmacOS High Sierra(10.13.X)を使っているようです。
OSバージョン | 国内シェア |
Catalina | 93.7% |
High Sierra(10.13) | 2.09% |
Mojave(10.14) | 1.62% |
Sierra(10.12) | 0.84% |
El Capitan(10.11) | 0.55% |
Yosemite(10.10) | 0.41% |
High Sierraを使うのは原則避けるべき
先にお伝えしますが、サポートが終了しているHigh Sierraを使うのは避けるべきです。
サポートが終了しているということは、脆弱性(ぜいじゃくせい=危険な穴)への修正がされていないことを意味します。
インターネットに接続する利用はリスクが伴います。
これはあくまで検証記事であり、High Sierraを使い続けることを推奨しているわけではないため誤解なきようお願いします。
Appleは最新から2つ前までのバージョンにセキュリティアップデートを提供するため、それらのバージョンを使うのが最も安全です。
実際にmacOS High Sierraがどれくらい使えるか検証
検証環境
今回の検証は、Parallels Desktopで仮想マシンを作成して行いました。
- High Sierraバージョン10.13.6
- セキュリティアップデート2020-006適用済み
2023年5月12日時点で最新の状態です。
代表的なソフトが使えるのか検証
Google Chrome
Google Chromeは記事制作時の2023年5月12日時点で、High Sierraをサポートしています。
Mac で Chrome ブラウザを使用するための要件は次のとおりです。
macOS High Sierra 10.13 以降
Chromeブラウザのシステム要件
実際にバージョン113.0.5672.192をインストールできることを確認しました。
Microsoft Edge
Microsoft Edgeは記事制作時の2023年5月12日時点で、High Sierraをサポートしています。
Microsoft Edge でサポートされているオペレーティング システム Microsoft docs
実際に、バージョン113.0.1774.35のインストールができることを確認しました。
FireFox
FireFoxは記事制作時の2023年5月12日時点で、High Sierraをサポートしています。
FireFoxのシステム要件ページを見ると、現時点でHigh SierraだけでなくSierraもサポートしているようなので、ChromeやEdgeと比較して将来的に長期間サポートされる可能性が高そうです。
Microsoft365 (Office365)
Microsoft365は、High Sierraのサポートを終了しています。
Microsoftのサポートドキュメントによると、インストールにはOSが新しい3つのバージョン以内である必要があり、2023年5月12日時点ではmacOS Ventura(13.X)、Monterey(12.X)、Big Sur(11.X)がサポートOSとなっています。
インストーラーを起動しても「このソフトウェアをインストールするには、macOS11.0以降が必要です」と表示され進むことができません。
LibreOffice
オフィス互換ソフトLibreOfficeは、2023年5月12日時点でHigh Sierraをサポートしています。
LibreOfficeのシステム要件ページを見ると、OS X Mavericks(10.9.X)以降のバージョンをサポートしているようなので、High Sierraがサポート終了するまで まだ余裕がありそうです。
実際にLibreOffice7.4.7.2をインストールし、使用可能であることを確認しています。
Thunderbird
Mozilla Thunderbirdは、2023年5月12日時点でHigh Sierraをサポートしており、バージョン102.11.0のインストールが可能です。
Google日本語入力
Google日本語入力は、ヘルプフォーラムのシステム要件ページでは対応OSがMojave(10.14以降)となっていますが、High Sierraでもインストールと使用ができました。
OneDrive
OneDriveのデスクトップアプリケーション
Google Drive
Google Driveのデスクトップアプリケーションは、High Sierraのサポートを終了しておりインストールができません。
Google Driveのシステム要件ページを見ると、2023年5月12日時点で、サポートしているmacOSはCatalina 10.15.7以降のようです。
DropBox
DropBoxは、2023年5月12日時点でHigh Sierraに対応しています。
Mac パソコンで Dropbox デスクトップ アプリを利用するための要件
Dropbox システム要件 Mac版の Dropbox デスクトップ アプリ
- macOS 10.13 High Sierra 以降
Zoom
Zoomは2023年5月12日時点、最新のバージョン5.14.7でHigh Sierraをサポートしています。
Zoomサポートドキュメントのシステム要件ページを見るとOS X Yosemite(10.10)以降をサポートしているそうなので、しばらくHigh Sierraのサポートは続くと思われます。
Team Viewer
Team Viewerは最新版バージョン15.41.9において、High Sierraのサポートは終了しており、インストールしようとすると
「このアプリケーションを使用するにはmacOS10.14.6以降が必要です」と表示されます。
ですが、Team Viewerは旧バージョンのインストーラーも提供しており、
https://www.teamviewer.com/ja/download/previous-versions/
上記URLからHigh Sierraをサポートしたインストーラーをダウンロードして、使用できる最新のバージョン15.2.2756までアップデートすることが可能です。
Adobeソフト
Windows8.1におけるAdobeソフトの動作は、対応しているものとそうでないものがあります。
Creative Cloudデスクトップアプリは新規インストールが可能ですが、Photoshopやillustratorといった
主要ソフトはほとんどがWindows8.1のサポートを終了しており、新規インストールができません。
Photoshop | インストール不可能 |
illustrator | インストール不可能 |
Acrobat | インストール可能 |
InDesign | インストール可能(V17.0.1) |
Lightroom | インストール不可能 |
Premiere Pro | インストール不可能 |
Premiere Rush | インストール不可能 |
After Effects | インストール不可能 |
Lightroom Classic | インストール不可能 |
Dreamweaver | インストール不可能 |
Adobe Acrobat
Adobe Acrobat Readerは
iTunes
High Sierraでは、App StoreからアップデートしてiTunes 12.8.3.1が使用できます。