Windows7は2020年1月に延長サポートが終了
Windows7は2020年1月14日(日本時間)、延長サポートが終了し現在ではセキュリティアップデートが配信されていないOSですが、Statcounterの調査によると、日本では2024年4月時点で、Windowsユーザーの約1.77%がWindows7を使っています。
OSバージョン | 国内シェア |
Windows10 | 58.28% |
Windows11 | 38.96% |
Windows7 | 1.77% |
Windows8.1 | 0.67% |
Windows Vista | 0.12% |
Windows XP | 0.1% |
人気の高いOSでしたが、さすがに利用者はかなり減ってきています。
基本的にWindows7を使うのは避けるべき
原則として、延長サポートが終了しているWindows7を使うのは避けるべきです。
延長サポートが終了しているということは、脆弱性(ぜいじゃくせい=危険な穴)への修正がされていないことを意味します。
インターネットに接続する利用はリスクが伴います。
これはあくまで検証記事であり、Windows7を使い続けることを推奨しているわけではないため誤解なきようお願いします。
Windows11・Windows10のパソコンを使うのが最も安全です。
ちなみに、Windows7から10へは、無料アップグレードが可能です。
こちらの記事でアップグレード方法を解説しているので、本記事読了後ご一読ください。
Windows7がどれくらい使えるか実際に検証
検証環境
今回の検証は、VMware FusionでWindows7仮想マシンを作成して行いました。
- Windows7 Home Premium 64bit Service Pack1
- Windows Update全て適用済み
- VMware Toolsインストール済み
2024年4月7日時点で最新の状態です。
代表的なソフトが使えるのか検証
Google Chrome
Googleは、Google Chrome Ver109を最後にWindows7のサポートを2023年1月10日で終了していますが、新規インストールは可能です。。
Chrome 109 は、この OS をサポートする最後のバージョンです。Chrome 109 は 2023 年 1 月 10 日にリリースされました。
Chromeブラウザのシステム要件
ただし、起動中は常時「今後、Google Chromeのアップデートを受信するには、Windows10以降が必要となります。このパソコンではWindows7が実行されています」と警告が表示されアップデートができません。
Microsoft Edge
Microsoftは、Microsoft Edge Ver109を最後にWindows7のサポートを終了していますが、新規インストールは可能です。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 では、2023年1月15日まで Microsoft Edge のサポートを継続します。
Microsoft Edge でサポートされているオペレーティング システム Microsoft docs
ただし、Google Chromeと同様、更新しようとしても「今後Microsoft Edge更新プログラムを入手するには、Windows10以降が必要です。このコンピューターはWindows7を使用しています」と警告が表示されます。
FireFox
FireFoxは、Windows7をExtend Support Release(ESR)版でサポートしており、2024年4月時点でバージョン115.8.0 esrの起動を確認できました。
FireFox124のシステム要件では、Windowsの要求バージョンは"Windows10 or later"と記載されており、7は除外されています。
そのため、最終バージョンを使用することはできませんが、ESR版で使うことは可能です。
Microsoft365 (Office365)
Microsoftは月額制のOfficeサブスクリプションサービスである"Microsoft365"をリリースしていますが、利用するにはWindows11かWindows10、Windows8.1が必要のためWindows7では利用することができません。
Office 2021(永続版)
Microsoftは2021年10月5日(日本時間)、新しい永続版ライセンス(いわゆる買い切り版)の"Office 2021"を発売開始しましたが、
インストールするにはWindows11かWindows10を搭載している必要があり、Windows7では使用することができません。
Office2019
Office 2019の永続版ライセンスは、Windows10より新しい環境にしかインストールできず、Windows7では使うことができません。
オペレーティング システム
Windows OS: Windows 10、Windows Server 2019、Windows 2022
Office 2019 スイート製品-コンポーネント要件
Office 2016
Office 2016の永続版ライセンスでは、Windows7がサポートされておりインストールすることが可能です。
オペレーティング システム
Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows 7 Service Pack 1*、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2008 R2
Office 2016 スイート製品と単体アプリ
ただし、Office 2016の延長サポート終了日は2025年10月14日となっており、Windows10のサポート終了とほぼ同じタイミングでサポートが終了するため、安心して使うことができる残された期間は短いことに注意してください。
参照:Microsoftサポートページ"ご存じですか? Office にはサポート期限があります"
LibreOffice
LibreOfficeは、Windows7 (SP1)をサポートしています。
WindowsシステムにLibreOfficeをインストールするためのソフトウェアおよびハードウェアのシステム要件は次のとおりです
Microsoft Windows 7 SP1、 Windows 8、 Windows Server 2012、 またはWindows 10
システム要件
実際にLibreOffice7.6.2.1をインストール、使用可能であることを確認しています。
Thunderbird
Thunderbirdは、2024年4月7日時点でWindows7 SP1をサポートしており、バージョン115.9 Supernovaアップデートに対応しています。
Google日本語入力
Google日本語入力は、Windows7のサポートを終了しており新規インストール不可能です。
OS: Windows 10 以降(Windows 7 以前のサポートは終了しております。)
Google日本語入力ヘルプ システム要件とインストール
OneDrive
OneDriveのデスクトップアプリケーションは、2022年1月1日でWindows7をサポート終了しており、新規インストールが不可能です。
重要: 2022 年 1 月 1 日から、Windows 7、8、および 8.1 で実行されている選択されたOneDriveデスクトップ アプリのサポートが終了します。
Windows の以前のバージョン 用 OneDrive デスクトップ アプリ- Microsoftサポート
検証環境では、インストールしようとしても"プロシージャ エントリ ポイントSetThreadInformationがダイナミックライブラリKERNEL32.dllから見つかりませんでした。"のエラーウインドウが表示され、インストーラーが起動しませんでした。
Google Drive
Google Driveのデスクトップアプリケーションは、Windows7のサポートを終了しており新規インストールが不可能です。
次のオペレーティング システムで、パソコン版ドライブをダウンロードできます。
Windows8以降
Windows Server 2012以降
パソコン版ドライブを使用するには、Windows 7 Service Pack 1 以降(Windows パッチ KB3033929 を適用済みであること)が必要です。
システム要件とブラウザ - Google Driveヘルプ
インストールしようとしても、「サポートされていない」と表示されインストーラーが進みません。
DropBox
DropBoxはシステム要件ページでWindows7を除外していますが、
Windows パソコン(S モードは除く)で Dropbox アプリを利用するための要件
Dropbox システム要件 Windows 版の Dropbox デスクトップ アプリ
- Windows 8、8.1、10、11(S モードを除く)
検証したところWindows7環境でも問題なくインストールと同期ができました。
Zoom
Zoomは2024年4月7日時点、バージョン5.17.11でWindows7をサポートしています。ミーティングも問題なく行えました。
Zoom のシステム要件: Windows、macOS、Linux
- Windows 11
- Windows 10
- Windows 8 または 8.1
- Windows7
Adobe Creative Cloud
Adobe Creative CloudデスクトップアプリはWindows7のサポートを終了しており、新規インストールが不可能です。
Adobe Acrobat Reader DC
Adobe Acrobat ReaderはWindows7環境でも使用可能ですが、インストーラーのダウンロード時に「その他のダウンロードオプション」からWindows7対応のバージョン2023.001.20143を指定する必要があります。
Team Viewer
Team Viewerは2024年4月7日時点、バージョン15.52.4の起動を確認できました。
Microsoft Security Essentials
Microsoftは、同社が開発しているセキュリティソフトMicrosoft Security Essentialsについて、2023年まで現在実行中のサービス システムに署名の更新プログラム (エンジンを含む) リリースを続ける予定だとアナウンスしています。
2023年10月7日時点で、ウイルス定義の更新が可能でした。
ウイルスバスター
ウイルスバスターは、Windows7のサポートを終了しており、新規インストール不可能です。
ノートン
ノートンは、2023年10月7日時点でWindows7をサポートしており、インストールとアクティベーションが可能です。
VLC
VLC Media Playerは、2023年10月7日時点最新のバージョン3.0.18で、Windows7をサポートしています。
iTunes
iTunesは、すでにWindows7 SP1のサポートを終了しており、最新のiTunesの新規インストールは不可能ですが、
Windows7に対応したバージョン12.4.3をAppleのページからダウンロードが可能で、
https://support.apple.com/kb/DL1816?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP(新規タブで開きます)
こちらをインストール後、Apple Software UpdaterでWindows7最終対応バージョンである12.10.11.2に更新が可能です。
そのため、iTunesに関しては最新版はインストールできないものの、Windows7対応版の新規インストールとアップデートは可能ということになります。