Windows8.1は2023年1月に延長サポートが終了
Windows8.1は2023年1月10日に延長サポートが終了し、セキュリティアップデートが配信されなくなりますが、Statcounterの調査では2023年9月時点、日本ではWindowsユーザーの0.7%がWindows8.1を使っているようです。
OSバージョン | 国内シェア |
Windows10 | 62.33% |
Windows11 | 34.78% |
Windows7 | 1.77% |
Windows8.1 | 0.74% |
Windows Vista | 0.13% |
Windows XP | 0.12% |
Windows8は前作7と比較すると評価の分かれるバージョンで、2015年にWindows10が登場してからは特に影の薄い存在でした。
ネットを見ていると「ハズレOS」「駄作」という声も多いです。
サポートがとっくに終了したWindows7にすらシェアで負けています。
基本的にWindows8.1を使うのは避けるべき
先にお伝えしますが、延長サポートが終了したWindowsを使うのは避けるべきです。
延長サポートが終了しているということは、脆弱性(ぜいじゃくせい=危険な穴)への修正がされていないことを意味します。
インターネットに接続する利用はリスクが伴います。
これはあくまで検証記事であり、Windows8.1を使い続けることを推奨しているわけではないため誤解なきようお願いします。
Windows11・Windows10のパソコンを使うのが最も安全です。
ちなみに、Windows8.1から10へは、今でも無料アップグレードが可能です。
こちらの記事でアップグレード方法を解説しているので、本記事読了後ご一読ください。
実際にWindows8.1がどれくらい使えるか検証
検証環境
今回の検証は、VMware FusionでWindows8.1仮想マシンを作成して行いました。
- Windows8.1 Pro 64bit
- Windows Update全て適用済み
- VMware Toolsインストール済み
2023年10月8日時点で最新の状態です。
代表的なソフトが使えるのか検証
Google Chrome
Google Chromeは、バージョン109を最後にWindows8.1のサポートを終了しています。
Chrome 109 は、この OS をサポートする最後のバージョンです。Chrome 109 は 2023 年 1 月 10 日にリリースされました。
Chromeブラウザのシステム要件
起動中は常時「今後、Google Chromeのアップデートを受信するには、Windows10以降が必要となります。このパソコンではWindows8.1が実行されています」と警告が表示されアップデートができません。
Microsoft Edge
Microsoft Edgeも、バージョン109を最後にWindows8.1のサポートを終了しています。
2023年1月10日のサポート終了Windows 8/8.1 では、Microsoft Edge バージョン 109 がこのオペレーティング システムをサポートする最後のブラウザー バージョンになります。
Microsoft Edge でサポートされているオペレーティング システム Microsoft docs
Google Chromeと同様に「今後Microsoft Edge更新プログラムを入手するには、Windows10以降が必要です。このコンピューターはWindows8.1を使用しています」と警告が表示されます。
FireFox
Mozilla FireFoxは、バージョン115 ESRを最後に、Windows8.1のサポートを終了しています。
Windows Vistaを最も長くサポートしたブラウザはFireFoxだったため、もっと長くサポートされると予想していましたが、残念ながらメジャーなブラウザはすべてWindows8.1のサポートを終了してしまいました。
「Windows10へのアップグレードは無料だから、アップグレードしろ」ということなのかもしれません。
Microsoft365
Microsoftは、Microsoft365のWindows8.1サポートを2023年1月10日に終了しています。
Windows 8.1 は、2023年1月10日にサポートが終了します。その日以降、Microsoft 365を実行している場合は、Officeアプリの更新プログラムを受け取らなくなります。これには、機能、セキュリティ、およびその他の品質更新プログラムが含まれます。
Windows 8 と Windiws 8.1 のサポート終了および Office
Office 2021(永続版)
Microsoftは2021年10月5日(日本時間)、新しい永続版ライセンス(いわゆる買い切り版)のOffice 2021を発売開始しましたが、
インストールするにはWindows11かWindows10を搭載している必要があり、Windows8.1では使用することができません。
Office2019
Microsoftが2019年1月22日に発売したOffice 2019の永続版ライセンスは、Windows10以降の環境にしかインストールできず、Windows8.1では使うことができません。
オペレーティング システム
Windows OS: Windows 10、Windows Server 2019、Windows 2022
Office 2019 スイート製品-コンポーネント要件
Office 2016
Microsoftが2015年9月30日に発売したOffice 2016の永続版ライセンスでは、Windows8.1がサポートされておりインストールすることが可能です。
オペレーティング システム
Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows 7 Service Pack 1*、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2008 R2
Office 2016 スイート製品と単体アプリ
Office 2016の延長サポート終了日は2025年10月14日で、それまではセキュリティアップデートが配信されます。
参照:Microsoftサポートページ"ご存じですか? Office にはサポート期限があります"
LibreOffice
オープンソースの無料オフィス互換ソフトLibreOfficeは、2023年10月8日時点でWindows8.1をサポートしています。
WindowsシステムにLibreOfficeをインストールするためのソフトウェアおよびハードウェアのシステム要件は次のとおりです
Microsoft Windows 7 SP1、 Windows 8、 Windows Server 2012、 またはWindows 10
システム要件
実際にLibreOffice7.5.3.2をインストール、使用可能であることを確認しています。
Thunderbird
Mozilla Thunderbirdは、Windows8.1をサポートしており、バージョン115 Supernovaアップデートにも対応しています。
Google日本語入力
Google日本語入力は、Windows7のサポートを終了しており新規インストールは不可能です。
OS: Windows 10 以降(Windows 7 以前のサポートは終了しております。)
Google日本語入力ヘルプ システム要件とインストール
OneDrive
OneDriveのデスクトップアプリケーションは、2022年1月1日をもってWindows8.1をサポート終了しており、新規インストールが不可能です。
重要: 2022 年 1 月 1 日から、Windows 7、8、および 8.1 で実行されている選択されたOneDriveデスクトップ アプリのサポートが終了します。
Windows の以前のバージョン 用 OneDrive デスクトップ アプリ- Microsoftサポート
インストールしようとしても"OneDriveをインストールできません。続行するには、サポートされているバージョンのWindows10またはWindows11が必要です。"と表示され、進むことができません。
Google Drive
Google Driveのデスクトップアプリケーションは、Windows8.1のサポートを終了しています。
すでにインストール済みであった場合、同期はできるもののサポート終了している旨の警告の通知が出ます。
DropBox
DropBoxは、2023年5月10日時点でWindows8.1に対応しています。
Windows パソコン(S モードは除く)で Dropbox アプリを利用するための要件
Dropbox システム要件 Windows 版の Dropbox デスクトップ アプリ
- Windows 8、8.1、10、11(S モードを除く)
Zoom
Zoomは2023年8月8日時点、バージョン5.15.5でWindows8.1をサポートしています。
Zoom のシステム要件: Windows、macOS、Linux
- Windows 11
- Windows 10
- Windows 8 または 8.1
- Windows7
Team Viewer
Team Viewerは2023年10月8日時点、15.41.9でWindows8.1をサポートしています。
VLC Media Player
Adobeソフト
Windows8.1におけるAdobeソフトの動作は、対応しているものとそうでないものがあります。
Creative Cloudデスクトップアプリは新規インストールが可能ですが、Photoshopやillustratorといった
主要ソフトはほとんどがWindows8.1のサポートを終了しており、新規インストールができません。
Photoshop | インストール不可能 |
illustrator | インストール不可能 |
Acrobat | インストール可能 |
InDesign | インストール可能(V17.0.1) |
Lightroom | インストール不可能 |
Premiere Pro | インストール不可能 |
Premiere Rush | インストール不可能 |
After Effects | インストール不可能 |
Lightroom Classic | インストール不可能 |
Dreamweaver | インストール不可能 |
Adobe Acrobat
Adobe Acrobat ReaderはWindows8.1でも使用可能ですが、インストーラーのダウンロード時に「その他のダウンロードオプション」からWindows8.1対応のバージョン2023.001.20143を指定する必要があります。
iTunes
現在iTunesのインストールにはWindows10以降が必要で、Windows8.1環境で最新版のiTunesの新規インストールは不可能ですが、
Windows8.1に対応した最終バージョンである12.10.11.2のインストールは可能です。
ただ、バージョン12.10.11.2インストールするにはApple Software Update経由である必要があり、その手順は以下の記事をご一読ください。