ハードディスクやSSD、USBフラッシュメモリをフォーマットするときに、どのフォーマットを選べばいいのか分からなくなるときがあります。
特に、WindowsとMac両方を所有している人は混乱しがちです。
主要フォーマットについて特徴をまとめてみました。
筆者の使い分けかた
参考までに、私の使い分けは以下。
- MacではAPFS
- WindowsではNTFS
- Win,Mac両方で使うストレージはexFAT
- USBメモリはFAT
これが最も理にかなっているのでおすすめです。
FAT16(FAT)
Microsoftが開発し、MS-DOS時代と初期のWindowsで最も普及していたファイルシステム。
単にFATとも呼ぶ。FATはFile Allocation Tableの略。
Macでも読み書き可能。
主に小容量のストレージで使用されている。
初期のFATではクラスタ数の指定を12ビットの整数で行っていたためFAT12と呼ばれるようになった。
FAT16ではクラスタ数が16ビットに拡張された。
最大ファイル容量は2GB。最大ボリュームサイズは4GB。
ファイル数は最大65,517個まで。
FAT32
Microsoftが開発したファイルシステム。32ビット化されたFAT。
Macでも読み書き可能。
最近のパソコンではほとんど使用されておらず、USBフラッシュメモリで使用されていることが多い。
最大ファイルサイズは4GB。最大ボリュームサイズは2TB。
exFAT
Microsoftが開発したファイルシステム。
MacやLinuxでも読み書き可能。(前者は2010年のMac OS X 10.6.5から対応)
USBフラッシュドライブやSDカードなどのフラッシュドライブ向けに最適化がされている。
事実上、最大ファイルサイズも最大ボリュームサイズも無い。
補足→理論上は最大ファイルサイズは16EB(10億ギガバイト)、最大ボリュームサイズは64ZB。
1つのディレクトリで最大2,796,202のファイル格納をサポート。
UTCタイムスタンプが導入されている。
NTFS(NT File System)
Microsoftが開発し、近年のWindows標準となっているファイルシステム。
Macで読み取りはできるが、書き込みはできない。
最大ファイルサイズも最大ボリュームサイズも無い
補足→理論上は最大ファイルサイズは16EB。
検索やアクセス時の速度低下が少ない。
アクセス権の設定や暗号化によってセキュリティを向上できる
ファイルの断片化がしにくい
突然の電力供給停止などが発生した際もデータを失わないために、ジャーナリングファイルシステムをサポートしている。
ハードディスクにどんなデータを書き込んだか自動的に記録が残るため、トラブルが起きても元に戻せる可能性が高い
HFS
補足→理論上は最大ファイルサイズは16EB(10億ギガバイト)、最大ボリュームサイズは64ZB。