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Windows

Windows10でNASにアクセスできない・共有フォルダにアクセスできない原因

ファイル共有アイコン

Windows10のパソコンで、共有フォルダにアクセスできなくなったり、NASにアクセスできない状況に陥ったときは本記事で紹介する内容を見直してください。

解説環境:Windows10 Pro 22H2

Windows11は24H2で仕様変更がされたので注意

Windows11 24H2で同じ症状が出ている場合、本記事の対処法を試しても改善されない可能性があります。

これは、24H2において仕様変更がされたためです。(不具合ではありません)

仕様変更を元に戻す方法を解説した記事を作ったので、11ユーザーの方はご一読ください。

SMB1.0を有効にする

Windowsのファイル共有にはSMBプロトコルが採用されていますが、Microsoftは、セキュリティ上のリスクから、Windows10 バージョン1709よりSMB1.0を既定で無効化しています。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/troubleshoot/smbv1-not-installed-by-default-in-windows

以下のようなケースでは、SMB1.0が使われていることが多いです。

  • 古いNAS: 特に2017年以前の家庭用NASや、一部の業務用NASでSMB1.0しかサポートしていない機種があります。これらのNASにWindows 10以降のPCからアクセスする場合、SMB1.0が有効になっている必要があります。
  • 古いプリンター: 一部の古いネットワークプリンターでは、SMB1.0でしか接続できない場合があります。
  • Windows XP以前のPC: Windows XP以前のOSはSMB1.0しかサポートしていません。これらのPCをネットワークで利用する場合、他のPCでもSMB1.0を有効にする必要があります。
  • 工場や産業機器: 工場や産業機器で使われている古い制御システムの中には、SMB1.0で通信するものがあります。これらのシステムを更新するにはコストがかかるため、SMB1.0を使い続けている場合があります。
  • レガシーアプリケーション: 一部の古いアプリケーションは、SMB1.0でしかファイル共有できない場合があります。これらのアプリケーションを更新できない場合、SMB1.0を使い続ける必要があります。

要するに、古すぎる端末を使っていると、それが原因で突然共有フォルダやNASにアクセスできなくなることがあります。

Windowsはアップデートでネットワーク設定を勝手に変えることがあるためです。




SMB1.0を有効にする手順

SMB1.0は無効化されただけで、コントロールパネルから再び有効にすることが可能です。

ただし、当然ながらセキュリティリスクは高まります。わざわざ弱い規格を使うことになるので推奨はされません。

実行は自己責任でしてください。

コントロールパネルを開き、「プログラム」をクリックします。

Windows10のコントロールパネルの画面

「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。

Windows10のコントロールパネルの画面

出てきたウインドウの「SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート」チェックを入れ、OKをクリックします。

SMB1.0設定の画面

Windowsの再起動が求められるので、一度パソコンを再起動しましょう。

Windowsの再起動を促すダイアログ

SMB1.0が原因の場合は、これで再びファイル共有ができるようになります。

続いて、以下も確認することをおすすめします。




パブリックネットワークになっていないか確認

まずは初歩的な部分ですが、ファイル共有をするには、プライベートネットワークになっている必要があります。

接続中のネットワークのWindows設定がパブリックになってしまっていないか確認をしましょう。

Windowsのタスクバーのネットワークアイコンをクリックし、接続済みネットワークをクリックして

Windows10のネットワーク設定に入る画面

接続中のイーサネット(もしくはWi-Fi)をクリックします。

Windows10のネットワーク設定画面

ネットワークプロファイル設定画面で「プライベート」にチェックを入れます。

Windows10のネットワークプロファイル選択画面

単純に、ネットワークがパブリックになっていたのが原因でファイル共有できない場合は、上記操作で解決します。




ファイル共有設定を見直す

ファイル共有の設定が何らかの拍子に無効になっていないか、確認をします。

無効になっていると、ネットワークからパソコンが隠れてしまいます。

Windows10のネットワーク探索の画面

ファイル共有の設定を開くには、スタートメニューをクリックし、コントロールパネルを起動して

Windows10でコントロールパネルを起動している画面

「ネットワークとインターネット」をクリックします。

コントロールパネル

「ネットワークと共有センター」をクリックし、

Windows10のコントロールパネル画面

「共有の詳細設定の変更」をクリックします。

Windows10のコントロールパネル画面

「プライベート」のタブで、「ネットワーク探索を有効にする」にチェックが入っていることを確認します。

Windows10のネットワーク共有設定画面

パスワードなしのファイル共有をしている場合は、下にある「パスワード保護共有を無効にする」にチェックが入っているか確認をして「変更の保存」をクリックします。

Windows10のネットワーク共有設定画面




SMB3.0対応のNASを検討しよう

基本的に、SMBバージョンは新しいほどいいです。

SMB3.0に対応しているNASとして、Synology社の DiskStation DS223jがあります。




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