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IT用語

【解説】Bluetoothのバージョンによる違い そろそろ6.0登場

Bluetoothロゴ

Bluetoothは、今や私たちの生活に欠かせない近距離無線通信技術です。スマートフォン、パソコン、イヤホン、スピーカーなど、様々なデバイスで利用されています。しかし、Bluetoothには複数のバージョンが存在し、それぞれに特徴や機能が異なります。

この記事では、Bluetoothのバージョンによる違いを分かりやすく解説していきます。

Bluetoothのバージョンとリリース時期

Bluetoothのバージョンは、1.0から始まり、現在では5.4まで進化しています。 各バージョンは、新しい機能の追加や性能向上が図られており、より便利で快適なワイヤレス体験を提供しています。  

バージョンリリース時期
1.01999年
1.12001年
1.22003年
2.0 + EDR2004年
2.1 + EDR2007年
3.0 + HS2009年
4.02010年
4.12013年
4.22014年
5.02016年
5.12019年
5.22020年
5.32021年
5.42023年

各バージョンの主な特徴と機能向上

Bluetooth 1.x系

  • 1.0: 初期のバージョン。 通信速度は最大1Mbps。 多くの問題を抱えていたため、すぐに1.1へと移行しました。  
  • 1.1: 1.0の問題点を改善し、安定性を向上。 互換性も強化されました。  
  • 1.2: 2.4GHz無線LANとの干渉対策を強化。  

Bluetooth 2.x系

  • 2.0 + EDR: EDR (Enhanced Data Rate) により、データ転送速度が最大3Mbpsに向上。 1.x系との互換性を維持しています。  
  • 2.1 + EDR: ペアリングの簡略化、近距離無線通信NFCへの対応、省電力化などが実現しました。 Sniff Subrating機能により、マウスやキーボードなどのバッテリー寿命が最大5倍に延長されました。  

Bluetooth 3.0 + HS

  • HS (High Speed) により、最大24Mbpsの高速データ転送が可能に。 これは、Bluetooth 3.0 + HS対応機器が、高速データ転送が必要な場合に、Wi-Fiを使って通信を行うことで実現しています。 省電力性も向上しました。  

Bluetooth 4.x系

  • 4.0: BLE (Bluetooth Low Energy) が導入され、大幅な低消費電力化を実現。 ウェアラブルデバイスやIoT機器の普及を促進しました。  
  • 4.1: 省電力機能がさらに向上。  
  • 4.2: セキュリティ強化とデータ転送速度の高速化。 IoTアプリケーションへの適用性が向上しました。  

Bluetooth 5.x系

  • 5.0: 4.0と比べて、データ転送速度が約2倍、通信範囲が約4倍に拡大。 通信容量も8倍に増加しました。  
  • 5.1: 方向探知機能が追加され、位置情報サービスの精度が向上。 この機能により、Bluetoothデバイスが信号の送信方向を特定できるようになり、屋内測位システムなどの精度向上が期待されています。  
  • 5.2: LE Audio規格が追加され、高音質・低遅延のオーディオ伝送が可能に。 補聴器などの音声機器の性能向上に貢献しています。  
  • 5.3: 接続の安定性向上、干渉回避機能の強化、消費電力の削減など、様々な機能強化が行われました。  
  • 5.4: 双方向通信、暗号化広告データなどの機能が追加され、主に電子棚札 (ESL) 市場をターゲットとした機能強化が行われました。  

Bluetoothのクラス

Bluetoothには、通信距離によって3つのクラスがあります。  

  • Class 1: 最大100m
  • Class 2: 最大10m
  • Class 3: 最大1m

同じバージョンでも、クラスが異なると通信距離が異なります。デバイスを選ぶ際には、クラスにも注意しましょう。

Bluetoothのプロファイル

Bluetoothのプロファイルとは、Bluetoothデバイスがどのような機能を持っているかを定義したものです。 例えば、A2DPは高音質オーディオ伝送、HIDはキーボードやマウスなどのヒューマンインターフェースデバイス、HFPはハンズフリー通話などのプロファイルを定義しています。  

デバイス同士が通信するためには、同じプロファイルに対応している必要があります。 デバイスを選ぶ際には、必要なプロファイルに対応しているかを確認しましょう。  

各バージョンに対応するデバイスの例

Bluetoothバージョンデバイスの例アプリケーション
1.x携帯電話、ヘッドセット音声通話、データ転送
2.xパソコン、プリンター、ヘッドセットデータ転送、音声通話、ファイル転送
3.0 + HSキーボード、マウス高速データ転送
4.xスマートウォッチ、フィットネストラッカー、スマート家電、センサー低消費電力通信、データ収集
5.xスマートフォン、ワイヤレスイヤホン、スマートスピーカー高速データ転送、高音質オーディオ伝送、位置情報サービス

バージョン間の互換性について

基本的には、新しいバージョンのBluetoothは、古いバージョンのBluetoothとの下位互換性があります。 つまり、Bluetooth 5.0対応のスマートフォンは、Bluetooth 4.0対応のイヤホンと接続することができます。  

ただし、バージョンが異なる場合は、機能が低い方のバージョンに制限されます。 例えば、Bluetooth 5.0の高速データ転送は、Bluetooth 4.0のイヤホンでは利用できません。  

また、Bluetooth ClassicとBluetooth Low Energy (BLE) は、互換性がありません。 Bluetooth 4.0以降は、ClassicとBLEの両方に対応するデュアルモード機器が増えていますが、 接続する際には注意が必要です。  

最新バージョン (Bluetooth 5.3) の特徴

While Bluetooth 5.4 brings advancements for specific applications, the latest widely adopted version, Bluetooth 5.3, offers several key improvements for everyday users. Bluetooth 5.3では、以下の機能強化が行われました。  

  • 接続の安定性向上: 干渉回避機能の強化により、より安定した接続を実現
  • 消費電力の削減: 不要な通信を抑制することで、バッテリー消費を削減
  • チャネル分類: 干渉を回避するために、より適切なチャネルを選択

Bluetoothの将来展望

Bluetoothは、今後も進化を続けると予想されます。 特に、IoT (Internet of Things) の普及に伴い、Bluetooth Low Energy (BLE) の重要性が高まっています。 BLEは、低消費電力、低コスト、小型・軽量といった特徴から、様々なIoT機器に搭載され、センサーデータの収集やスマート家電の制御など、幅広い用途で利用されています。  

また、Bluetooth mesh networkingの登場により、スマートホームやビルオートメーションなどの分野で、Bluetoothの活用がさらに広がっています。 Bluetooth mesh networkingは、多数のデバイスをメッシュ状に接続することで、大規模なネットワークを構築できる技術です。これにより、照明の制御やセンサーデータの収集などを、より効率的に行うことが可能になります。  

位置情報サービスの精度向上や、オーディオ伝送の高音質化なども、今後のBluetoothの進化において重要な要素となるでしょう。  

結論

この記事では、Bluetoothのバージョンによる違いを解説しました。バージョンによって、データ転送速度、通信範囲、消費電力などが異なります。デバイスを選ぶ際には、対応バージョンやクラス、必要なプロファイルなどを確認し、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。  

Bluetoothは、私たちの生活をより便利で快適にするために、進化を続けています。今後も、IoTや位置情報サービスなど、様々な分野でBluetoothの活用が進むことが期待されます。




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